自作フリッカの [レッド・ラスカル] は自宅のガレージで建造したが、船台は2個作ったという。1台目はハルを上下逆にした形で内側から支えるためのもの。2台目がこの写真のものでハル完成後それをフリップしてデッキや内部工作のためハルを外側から支えるものだ。
この写真はリギングを除く全てを完成させ、自宅からマリーナに艇を移動させる時のスナップ。
運送業者が船台ごとジャッキ・アップして左の赤いトラックで引っ張るフラット・ベッド・トレイラーの荷台に載せるための準備をしている。
右手前に立っている人物がオーナー。旅客機パイロットをしながら休みの日に造り続け、10年かかって完成。やっと運び出す日が来たがマリーナまで無傷で行けるだろうかと心配そうな様子。
船台は全て2x6(ノミナル・サイズ2"x6"、実寸1・3/4" x 5・3/4")で作成。底部枠組みの中、舷側の用材は2枚重ねだが、手前に見えるスターン部のクロス用材は1枚だけ。その部分が作業中ブヨンブヨンとしなりを見せ、肝が冷えたそうだ。ここも2枚重ねにしておくべきだったと後で書いている。
尚、一台目のハル造作用船台には狭いガレージ内で作業しやすいようにキャスターを6個(1個当たり荷重500ポンドで計算)付けていたが、この二台目にキャスターを付けるとしたら12個付けないと完成艇6000ポンドの重量を支えきれない計算になる。キャスターを付けると艇のトップがガレージの屋根裏に当たってしまうために付けなかったのだそうだが、ガレージの中からは底部枠組み下に鋼管を並べ、その上に載せて転がす方法で出したという。
(写真はカリフォルニアの自作フリッカ Red Rascal です。)
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