フリッカではレイダー・マウントに次の三つが使われている。
1.マスト・マウント。
この艇はスプレッダーの下だが、上に付ける人もいる。マスト・マウントはフォア・セイル(ジェノア、ステイスル)のリーチが擦れるのが難点。
昨日の一番上の写真もこの艇 『モウジョウ』。その次はスプレッダーより高い位置にマウントした1991年製フリッカ ⇒[マスト・マウント2点]。
殆どのレイダーは水平線から25度の仰角で電波を発するらしい。艇がヒールするとかなりのブラインド・エリアができる。例えばジンボルのついていないレイダーの場合10度のヒールで帆走ると風上側は35度の仰角となり、水平線から35度以内はカバーされない。このためたとえジンボルがついていたとしてもマウント位置は海面から約10フィートを超えない高さが良いとされる。
2.船尾につけるタワー(ポール)・マウント。
このマウント法については#386 [ホットスパー]参照。マウント位置の高さに注目。海面から10フィートを超えず、かつ、コックピットに立った人間の頭よりも高く。(尚、LCDディスプレイの位置は、ギャリー、クォーター・バース、コックピット、いずれからも見える所を選んだ。ディスプレイはクルッとコックピットに向けられる。)
3.バックステイ・マウント。
#284 『ギャミン』 のオーナーはこの方法で付けている。ジンボルつき。デュアル・バックステイのフリッカだとステイ1本をレイダー・マウントに、もう1本をSSB用のアンテナとして使用できるので便利らしい。 『ギャミン』 の写真は[フリッカ・フレンズ2005年夏号] 表紙+7ページを参照。これもマウント位置の高さに注目。
(写真上はPSC製434艇中209番目 Mojo です。)
⇒ Mojo