フリッカでは非圧式アルコール・コンロ(2口)がスタンダードだが、プロパン・コンロに換装する艇もある。プロパンはエアーより重いから漏れたガスがキャビン・ソール(床)やビルジに溜まると危ない。爆発の恐れがある。配管にも国によりちがうが厳重な規制が敷かれている。
タンク(ボンベ)の置き場所としては、漏れたガスが間違いなく艇外に排出されるように、細身タイプのアルミ製タンクをスターン・レールの外側に掛けるオーナーも多い。
その一例。
これも同型のタンク。プロパンは世界各地で比較的手軽に購入できるらしい。
ガスはガスでも天然ガスの場合エアーより軽く、漏れても艇外に出やすいのでプロパンより安全だが、購入先が限られるのが難点。このためクルーザーたちには敬遠されているようだ。
2枚目の写真と同じ艇。プロパン・タンクはカバーもなく、直射日光にさらされ、雨に打たれ、海水スプレイを浴びているのが普通。しかし、この艇ではキャンバス・カバーを被せた。
タンクを艇内に置く場合、漏れたガスが艇内に溜まらないように密閉式専用ロッカーが必要(艇内に対しては密閉、艇外に対してはリークしたガスを直接排出できるようロッカー底部に孔がある)。次のリンクのフリッカは1983年末の新型デッキ・モールド艇だがリークしたガスの専用排出口をトランサムに設けるなどして、コックピット・シート間にプロパン・ロッカーを設置した。⇒ [6ページを参照]
(写真上はノー’スター製20艇中、最後の20番目 Motu、下2枚はPSC製434艇中171番目 Kawabunga! です。)
⇒ Motu
⇒ Kawabunga!
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