

ボブステイにはワイヤー・ロープではなくチェインを使用。バウスプリットにはプルピットがなく、ブルワークスに沿ってスタンチョンとライフラインも付いていない。
これらの点からこの艇はオーナーが自分の好みに合わせて造った自作艇、またはベア・ハルとベア・デッキだけPSCから購入した、いわゆる 『キット・ボート』(正式には 『オーナー・コンプリーション・ボート』)だろうと想像できる。
ハルを良く観るとフリッカのシンボルである葡萄の蔦のスクロールワークがない。不可解だ。PSC製のハルならスクロールワークが付いているはずだ。サイトの情報によるとハルはファイバーグラス製だが、ひょっとしてコールド・モールドの自作ハルか。いやいや、ハルにはカーヴル・ブランキングの擬似ラインもついている。自作ではここまでできないだろう。

PSCによるベア・ハルとデッキだけのキット・ボート販売は1983年頃までにはなくなったようだから、この艇は最後のPSC製キット・ボートのひとつかも知れない。
(写真はいずれもPSC製434艇中、番数艇名未確認1981年製フリッカです。)
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