2008年11月29日土曜日

セイラーの知恵 『シート・トゥー・ティラー』

シート・トゥー・ティラー(Sheet-to-Tiller)システムは、メインシートまたはジブシートに現れた風向の変化をメインシートまたはジブシートから引いた専用ラインでティラーに伝え、風向に対する艇の進行角度を保つ、自動操舵装置のこと。

『オートパイロット』 などのエレクトロニクスにも、『モニター』 など高価なウィンドヴェインにも頼らない、昔からセイラーたちが使ってきたセルフ・スティアリングだ。ただし、真下りでは効果的ではなく、使えない。


風に関係なく針路を設定するオートパイロットとちがい、ウィンドヴェインのように例えば風向きが10度変わればそれに応じてコースも10度変え、風向に対する艇の進行角度が一定に保てる。

写真のフリッカにはオートパイロットも付いているが、ご覧のようにこの写真では稼動していない。ティラーの片側にゴムの伸縮ライン、反対側にはシートから引っ張ったラインを結んでティラーをコントロールしている。

詳しくは Sheet to Tiller で検索するか、こちらを参照 ⇒ [Sheet-to-Tiller Self-Steering]

(写真はPSC製434艇中200番台後半の Kittiwake です。)
Kittiwake オーナーのサイト