
いつでも使用できるようにパラシュート・アンカー、ライン、そして回収用フロート(浮き)が一式、きちんと畳まれバッグに入っている。バウ・クリートとコックピット・ウィンチから取ったライン(ブライドル)から展開し、バウが波に対してヘッド・オンではなく斜めに向くようにする。
(注:フリッカのようなフル・キール艇ではこのように展開するが、フィン・キール艇では艇のスターンから展開するのが良いという。)

* * *
シー・アンカーにはパラシュート式、コーン式などがあるが、前者でフリッカ・オーナーたちに信頼されているのが 『フィオレンティーノ』 ブランドの [パラ・アンカー]。上の写真のシー・アンカーもこれだ。
ただアメリカのコースト・ガードのテスト結果によると小さなドローグをラインにシリーズでつないだ連続ドローグ式のものをスターンから展開するのが最も効果的という。
⇒ [コースト・ガードのテスト]
特に大きい波がくずれるいわゆるブレイキング・ウェイブの時にはこのタイプでないと、いかなシー・アンカーでも波による艇の転覆を防げないという。
このビデオの艇はいずれのタイプのシー・アンカーも打っていないようだ。大きなブレイキング・ウェイブの力は圧倒的だ。
⇒ [ブレイキング・ウェイブによる転覆]
連続ドローグ式ではジョーダン・シリーズ・ドローグが知られている。ベアー・ポール艇のスターンから流す。直径5インチのドローグを100-200ヶ、ラインにノットで固定してある。
⇒ [ジョーダン・シリーズ・ドローグ]
(写真はいずれもPSC製434艇中、最後の434番目 Pearl、旧名Flight of Years、です。)
⇒ US Yahoo! Flicka Group