2008年11月6日木曜日

ブーム・ギャローズ

ブーム・ギャローズは主に係留時にブームを置く台として使われる。ソールティな長期クルージング艇に良く見かける。大型艇ではスターンではなくコンパニオンウェイ・ハッチの上に装着したものもある。

この艇はギャーフ・リグ。マストは短かいがブームは長い。実用のブーム・ギャローズだ。マルコーニ・リグのフリッカはブームが短く、この位置に付けたブーム・ギャローズには届かない。





ブーム・ギャローズがあればトッピング・リフトは無用。帆走中もリーフ時にブームをギャローズのくぼみに置いて作業できるなど便利。くぼみは通常センターに一つ、各舷寄りにもひとつづつ付いているが、この艇はセンターのみ。小型艇ではそれで充分ということか。









ギャーフ・リグのブームは長いのでバンプキンがない限り固定式バックステイは使えない。ラニング・バックステイを使う。タックする時、風上側に留めたステイをはずし、カム・アバウトしてから新しい風上側につける。

[モウジョウのブーム・ギャローズ] はソーラー・パネルと風力発電機を設置するためのタワーの構成部品だ。ギャローズ本来のブーム台としての働きはないが、この形にしたのは洒落ている。

[アフリカン・ムーンのブーム・ギャローズ] は実用(下から2段目参照)。ブームを置くくぼみも3つある。ノー'スター製フリッカはマルコーニ・リグでもマストもブームもPSC製より2-3フィート長い艇が多いようだ。

(写真はいずれもPSC製434艇中163番目 Synthesis II です。)
フリッカ・ホームページ