PSC製フリッカは総数434。このバイヨ・リッチオは433番目、1997年製。
良く見るとバウスプリット先端にあるクランズ・アイアンがブロンズ製ではなく、SS製のようだ。(ブロンズにクローム・メッキを施したものかも知れないが、恐らくSS製。)
それにしてもバウスプリット両脇のプラットフォームとプルピット・レイルはまだどちらの舷にも傾いていない。
セレニティーの場合4年前の購入時には21.5歳で、既にいずれも右舷の方に少し傾いていた。恐らく右舷側のプラットフォームにいつもCQRアンカーを載せていたせいだろう。今はCQRは降ろして、プライマリー・アンカーとしては [バブル・アンカー] をコックピット・ロッカーに入れている。
バイヨ・リッチオもアンカーはいつもプラットフォームからはずしているのだろうか。バウスプリットをメンテし直した直後の写真だから単にまだ載せていないだけかも知れない。
1990年代の艇ではクランズ・アイアンだけでなく、バウ・ローラーもそれ以前の艇とはちがっているようだ。セレニティー(1984年製)では全体がブロンズ製だが、これは二つともローラーだけがブロンズでベースはSS製に見える。
ギンボルで自動的に水平を保つレイダー・ドーム。バックステイ2本(デュアル・バックステイ)の艇では、レイダー・マウントを両方のバックステイに跨らせるのが一般的だが、左舷側のステイ1本に仕込んである。
(写真はいずれもPSC製434艇中、433番目 Ballo Liscio です。)
⇒ フリッカ・ホームページのデータベースにある同艇の紹介