こんなところにもフリッカの変遷が垣間見られる。
これはPSC製後期のフリッカ。1980年代末期か1990年代製と思われる。
シーコックはボール・タイプだ。開閉ハンドルもアスワートシップ(舷から舷方向)に動くよう装着されている。この方が操作しやすいかも知れない。
デプス(水深)ファインダーやスピード・メーター用スルーハル部分のカバーと、奥の棚は自作だ。小ぎれいにまとめている。
こちらは1984年製セレニティー。シーコックは素材は同じブロンズでも、ブラグを横にして差し込む形のウィルコックス・クリッテンデン社製品。
シーコック・ハンドルは今オープンの位置に持ってきてあるが、操作方向はロンジテューディナル(艇の前後方向)だ。シーコック自体の位置もコック一つ分だけ艇のセンターラインに近い。
このため床を張ろうとしても小型のものしか設定できず、あまり有用ではないので床を張るのはやめた。一番手前には雑巾類を重ね、左側の壁に沿って幅7~8cm、奥行き25cmくらいの透明プラスチックボックスを置いて小物入れにしているだけ。(しかし、逆に奥の部分は広いのでそこに広い棚をつけることは出来るかもしれない。)
手前のスペースはドアの後ろに提げたゴミ箱が入る。
両面接着テープ付きのフック2個、フレキシブルなメッシのバスケット、全てダイソーで購入。クラッシーではないが用を成している。
(写真上2枚はPSC製434艇中、番数・艇名未確認のフリッカ、下3枚は295番 Serenity です。)
⇒フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース
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標題とは全く関係ないが、今日から数日 YouTube に出ている世界各地のフリッカのビデオをシリーズで紹介。
(1) 2009年6月、コネティカット州ブランフォードからペンシルバニア州フィラデルフィアまで東海岸270マイルを正味63時間かけて [機帆走で回航] した時のビデオ。
(2) 2005年、南カリフォルニアから100マイル沖にある浅瀬 [コーテズ・バンク海域] を航海中のフリッカ。僚艇のコロンビア28から撮影したもの。(音楽は耳障りなのでミュートにした方が良いかも。)海に出た人は分かると思うが写真やビデオにすると波やうねりは人間の目で見るより随分小さく見えるもの。それでもこのビデオでは太平洋のうねりが浅瀬で増幅されている様子が良く分かる。
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