スパーズ、バウスプリット、スタンディング・リギング、などデッキ上の艤装を外した状態のフリッカ。
写真をクリック拡大してバウのステム近くを見て欲しい。
通常フリッカの葡萄のツタのスクロールワークの真ん中上あたりにある燃料タンクのヴェント(通風孔)がこのフリッカではもっとフォア(前)にある。この頃はこれが標準だったのかも知れない。少しでもしぶきなどによる海水の燃料タンクへの浸入を防ごうという意図があったのかも知れない。
この艇は三角帆のマルコーニ・リグではなく四角帆のギャーフ・リグだからシュラウド用のチェインプレイトが2本しかない。
ギャーフ・リグはマストが低いのでシュラウドは各舷2本づつで可。
写真が小さくて見辛いが、バックステイ用のチェインプレイトはオフ・センターで右舷側に1本。しかも1970年代製のようにミニ・バンプキン(トランサムから少し後方に突き出ている)型にあらず。
チェインプレイト自体はその後のフリッカと同型だが、右舷側に1本しかない過渡的タイプと思われる。
(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1981年製のフリッカです。)
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