船体にはオレゴン州ポートランドがホーム・ポートと書いてあるが、今は北隣りのワシントン州にあるらしい。そこで売りに出ている。
メンテのためセイル、ドジャー、すべて外してあるが、スターンにウィンドヴェインや [CARDシステム] が付いている。長距離クルージングも意図した艇だ。
ちなみにセイルボートの船体の重心(CG)とセイル面積の中心点(CE)は同じ垂直線上に来るように設計されている。
およそマストの立っているところがその垂直線にあたる。上架中、艇の全重量を支える木のブロックがキールの下2箇所に置いてある(スタンドは転倒防止用で、重量を支えるのが目的ではない)が、フリッカで 817kg の鉛のバラストがちょうどフォア(前)のブロックあたりのキールに入れてあるのはそのためだ。艇の重心を低くするとともに、CG を CE の真下に持って来るためだ。
(写真はPSC製434艇中401番目 Abraxas です。)
⇒フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧