2011年8月31日水曜日

ミシガンのフリッカ オン・ザ・ハード

フリッカはフル・キール。フィン・キール等の外付けキールと違い、キールをハルにボルトで留めている訳ではない。鉛のバラストはすべて分厚い船体のファイバーグラスに梱包されており、ハルとキールが一体化した頑丈な造りだ。従ってキール(バラスト)の船体からの剥離・脱落、浸水の心配は無用。外洋艇・クルージング艇として大きな安心要素と言える。

フリッカのドラフト(船底の一番低い部分から喫水までの垂直距離)は3.3フィート、99cm。






この写真から分かるように、万が一座礁してもヒョイと飛び降りて船体を押して離礁することもできる。

デッキ・レイアウト。この艇ではスターボード側だけにマスト・フットからのラインがオーガナイザーを通してコックピットまで引いて有る。


外側のラインがメイン・ハルヤード、内側のラインはメインのリーフィング・ラインのように見える。ファースト・リーフもセカンド・リーフも同じラインを利用し、セイル・クルー側の端を当該リーフ・クリングルに通し直してブームに結ぶという方法を取っているのかも知れない。

ジブ、ステイスルなどヘッスル用ハルヤードはすべてマストでの作業となる。

ロープ・クラッチは後付けのようだ。これがあればウィンチとの組み合わせで各ラインのコントロールが自在にできる。



これは上3枚とは別時期の上架だが、依然ヴァージニア船籍のまま。







ポートライトはレンズ(ガラス)とガスケット、双方の交換が必要な時期に来ている。






レンズ交換に興味の有る人は [こちら]

(写真はいずれもPSC製434艇中328番、名前の無いフリッカです。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年8月30日火曜日

8月27日土曜日の風 2 (Video)

その後の南行では西風13ノットを超す。



午後遅くなっても南南西風とならず西風のまま。このためいつもなら針路を南に取るがこの日は南西に進む。これだとマリーナ近くで南風となっても帰りやすい。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年8月29日月曜日

8月27日土曜日の風 (Videos)

午後2時を過ぎているが東風3~4ノット。



この風も10分位で2ノットに落ちる。しかしエッブ・タイド(引き潮)に乗っているのでそのままさらに約20分航行を続けた。マリーナから約1.5マイル地点でタックを試してみる。微風ながら海面が平たいのでフルキールのフリッカでも問題なくタックする。

緩い逆潮の中を対地艇速0.1ノットで南に進んで10分程すると、風が南、南西と回り、待望の西風となったので再度タックして北へ。



3時過ぎにやっと西風10ノットとなる。殆ど9月末の風模様。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年8月28日日曜日

ハリケーン・アイリーン (Hurricane Irene) 対策

3年に一度は東海岸やメキシコ湾岸を襲う大型ハリケーン。

週末にアイリーンが近くを通過すると見られるニューヨーク・ロングアイランド、[エイミティーヴィル] ではフリッカ 『テューズデイズ・チャイルド』 のオーナー、ニックが艇を上架しトレイラーに載せた。

湾まで1マイル、大西洋まで2マイルの距離しかない場所だそうだ。

自宅の準備もあるそうで、艇は一応このまま置いておくという。 [BoatUS] ではセイルボートのマストのアンステップ、他艇と距離を置くこと、出来ればトレイラー自体をロープとステイク(ペグ)で固定すること、を推奨しているが、これで無事切り抜けられるだろうか。



2005年のハリケーン・カトリナでは [マリーナで沈没したフリッカ] もあった。2008年のハリケーン・アイクではキティウェイクがドックから [陸上に飛ばされた]

アイリーンは東海岸を北上する。沿岸各艇のハリケーン対策は大丈夫だろうか。

(写真はPSC製434艇中336番 Tuesday's Child です。)
フリッカ・ホームページ (8/28/2011現在表紙は係留中の Tuesday's Child)

2011年8月27日土曜日

ミシガンのフリッカ 帆走

水深の浅いエリー湖西部と違ってミシガン湖は深いので風による波が立ち難く帆走しやすいらしい。

メインとジェノアでのんびりセイリング。










バウ・プルピット・プラットフォーム左舷側にはジェノアのファーリング・ライン用ガイディング・ブロック2個が装着されている。



前1個はトップ、後ろ1個はサイドに装着。

ガイディング・ブロックはさらにアルミ製トウ・レイルの上にも配置されている。(写真はクリックで拡大)




ファーリング・ラインはそれらのブロックを通って、コックピット脇に至る。尚、この艇はキャビントップ左舷側にデッキ・オーガナイザーが無い。ジブ等ヘッスルのハルヤードはマスト装着のウィンチやクリートを使うしかないようだ。

コックピットを離れる場合、短時間だがオートパイロットを利用するという。















右舷側にはコックピット・ロッカーがあるのでオートバイロットは左舷側に付けるのが最適だが、左舷側にある船外機操作の都合も考慮したのかも知れない。オートパイロット装着用アームを垂直に伸ばし、他艇よりも設定位置を高くしてあるので使用時でも問題なくロッカーの蓋を開けられるかも知れない。

(写真はいずれもPSC製434艇中328番、名前の無いフリッカです。)
フリッカの歴史

2011年8月26日金曜日

トゥーカン2011年の夏

シアトルのフリッカ、トゥーカン。新オーナーのジェイスン夫婦は前オーナーのロン夫婦にも増してパシフィック・ノースウエストのクルーズを楽しんでいるようだ。

シアトル北方約70マイルにある [ロペズ島] を眼前にロザリオ海峡を航行中。















ロペズ島の西隣り、[フライデイ・ハーバー] に係留。






こちらはロペズ島東南方向にあるウィッドビー島の [オーク・ハーバー] での係留。




無論、ドック係留だけではなく、錨泊も行っている。






ロペズ島東北端にあるV字の砂浜 [スペンサー・スピット] 鼻先での一泊。




(写真はいずれもPSC製434艇中340番 Toucan です。)
[ジェイスンのブログ]

2011年8月25日木曜日

ミシガンのフリッカ コックピット

コンパスが一等上のドロップ・ボードに付けてある。航海中差し板は3枚とも嵌めっ放しということだろうか。

さて、このフリッカはメイン・シートが珍しいミッド・ブーム型(セレニティーと同じ)。






キャビンへの入り口、ブリッジ・デッキ上にトラヴェラーを装着。

上から見たところ。












コックピット最後部には船外機のガソリン・タンク収納用にファクトリー製ラザレットが設置されている。船外機はニッサン6馬力ロング・シャフト。

船内機に比べ、効率が良いのだろう、6馬力で充分という船外機仕様フリッカのオーナーは少なくない。





フル・キールのフリッカでも後進時の操船性が高いのも船外機仕様のメリットと言えそうだ。

(写真はいずれもPSC製434艇中328番、名前の無いフリッカです。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年8月24日水曜日

ミシガンのフリッカ 乗降用梯子

スターン(トランサム)に付けたテレスコーピング・ラダー。フリッカは3段式で間に合うようだ。

結わえてある紐を解く。











クルッと下に向けると梯子は自重で伸びて海中に達する。








使わない時は逆さにして折畳んでおく。










テレスコーピング・ラダーは通常細紐で上部をプルピット・レイルなどに結わえておき、紐の一端を長く垂らし、落水時でも海からその紐を引いて展開できるようにしてあるのが殆ど。

約150ドルの品物。便利さもさることながら有ると無しで生死が分かれる時があるかも知れない。セレニティーでもこのタイプのラダー装着を検討中。

(写真はいずれもPSC製434艇中328番、名前の無いフリッカです。)
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2011年8月23日火曜日

8月20日土曜日の風 2 (Video)

復路、約17ノットの南西~南南西の風。



針路をあと5~7度位リーの方に向けると各セイルのパネルがピッタリ決まったはず。だが、スプレイを避けるために上り角をぎりぎりに詰めていつも陸のアテにしているマリーナ横の青屋根の大きな建物に向けて進行中。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年8月22日月曜日

8月20日土曜日の風 (Video)

この夏としては珍しく1時前から南西風が吹いていたのですぐ出航。10分程7~8ノットの風を受け、フルセイルで走っていたが、それから見る見る11~12ノット、15~16ノットとなったので、シングル・リーフ、ダブル・リーフと慌ただしくメインを縮帆。



その後一時このように9ノットまで落ちたが、まだ時間が早い。すぐぶり返すに違いない。ということでリーフはそのまま。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2011年8月21日日曜日

ミシガンのフリッカ 外観

この青いジェルコートは1986年のファクトリー・オリジナルのままだそうだ。寒い地域では冬場は陸置きで、カバーを掛けるのが普通なので、紫外線の影響が少ないのかも知れない。

フリッカの帆走時のバランスは秀逸だが、係留時に見ても実に良くバランスの取れた美しいデザインだと思う。下の3枚の写真をキャプションで汚すのは偲びないので、まず写真だけをじっくり見て欲しい。









































いつどの角度から見ても飽きの来ない姿。

中でも小生の好みはポートライトがこの陸上競技場の400mトラック型楕円形ブロンズ製の艇。83年末~88年までこれがPSC製のスタンダードだった。

トウ・レイルはティーク製のキャップ・レイルにするかアルミ製にするか、80年代ではまだオプションで選べたようだ。バックステイは既に1984年製のセレニティーに見られるスプリット・ステイではなく、PSC製最後の434番艇まで続く、マスト天辺まで2本のままのデュアル・ステイになっている。しかし、スターン・プルピット・レイルはまだ後期の2段型ではなく、84年製と同じ1段型だ。

(写真はいずれもPSC製434艇中328番、名前の無いフリッカです。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年8月20日土曜日

ミシガンのフリッカ

1986年製フリッカ。新オーナーによってミシガン州に移動する前は東海岸ヴァージニア州 [デルタビル] に置かれ、チェサピーク湾をホームにしていたと言う。

実はミシガンで6年ほど過ごした後、2009年頃さらに現オーナーの手に渡り、現在ロサンジェルス南部、ウィルミントンに係留されている。

これから観て行くのはミシガン時代の写真。従って題名もあえてミシガンのフリッカにした。

2003年から3シーズンは五大湖中のエリー湖、その後の2シーズンはミシガン湖で夏を過ごしたそうだ。




上の写真は2007年のもの。 ミシガン湖に繋がる [ホランド] 近辺のヤードにて。トレイラーはフラットベッド式、トリプル・アクセルの頑丈なもの。

下の2枚はやはりトラヴェリフトに吊るされているが別時期の撮影。

一夏のシーズンの終わり。冬場の自宅保管のため湖上からリフトし、ボトムをパワー・ウォッシ中。





来る年も来る年も年中係留されている艇に比べると持ちが良いかも知れない。







(写真はいずれもPSC製434艇中328番、名前の無いフリッカです。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年8月19日金曜日

パイレイツ

先月良く登場したニューヨーク州のフリッカ、テューズデイズ・チャイルド。

クルージング・クラブで海賊をテーマにしたクルーズを行った時の写真。







旗はともかく、セイル・カバーと同生地で作った日除けのオーニングがすばらしい。夏の白昼のアンカリングではこれが有ると無しではコックピットでの疲れが全くちがう。

ラダーの曳き波からしてこの写真撮影時の対水艇速は1.2ノット位ではと思う。







(写真はいずれもPSC製434艇中336番 Tuesday's Child です。)
フリッカのスペック

2011年8月18日木曜日

8月13日土曜日の風 3 (Video)

針路前方、約1/4マイルのところで風はぱったり切れる。



そろそろタックして引き返そうか、というところ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2011年8月17日水曜日

8月13日土曜日の風 2 (Video)

風の無くなるところまで行ってみよう、と同タックのまま帆走を続ける。



(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年8月16日火曜日

8月13日土曜日の風 (Video)

この日もシーズン真っ盛りという感じはない。9月終わり頃の天気。

いつもの海域に風はない。ただ、近くにある山の関係で南風が北へ吹き抜けるマリーナの入り口から東に広がる海域だけが帆走できそうな気配。当初ジブもメインもフルに揚げて入っ行ったが、1分と経たない中に13~14ノットを超えてメインをシングル・リーフ、と思う間も無くすぐに16~17ノットとなりダブル・リーフ。風による波も3フィート程の高さ。

幅約1マイルの帯状に東へ延びている風のある海域を横切るようにセイルする。



これはタックして北西~北へ向かい、風が少し弱まった海域に出たところ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年8月15日月曜日

イヤラスのインテリア

昨日のフリッカ、イヤラスのキャビン内写真。

正面Vバース上のキャビネットは1枚扉。両舷の棚には手摺りがない。シンプルな造作だ。





この艇はヘッドが個室ではない、いわゆるオープン・レイアウト・プラン。通常、オープン・レイアウト・プランではヘッドはVバースの手前の凹んだ部分にあるが...

この艇ではVバース・クッション下に組み込まれている。このタイプはPSC製フリッカでも初期艇にしか見られないユニークな特徴だ。


後期艇ではこのスペースは単なる収納空間になっている。

この時期のPSC艇では配電盤がSTB側に設置してあるのも特徴。








ただ、この配電盤のモデル自体は1980年代後半まで使われたタイプで、[極々初期のもの] とはちがう。

コンロ、シンク、アイスボックスの並びに違いはないが、アイスボックスのカウンタートップは後で張り替えたものと思われる。


(写真はいずれもPSC製434艇中087番 Eros です。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2011年8月14日日曜日

コックピットのラザレット

ヴァージニア州 [ランカスター] に係留中のイヤラス。1979年製4月にハルが完成した初期フリッカだ。

ドックは浮きドックではない。以前も書いたが東海岸と五大湖地方にはこの手のドックがまだ方々にあるようだ。




この艇は船内機仕様ながら、コックピット後方にラザレット(収納)が設置してある。






船外機仕様では同所にガソリン・タンク収納用としてファクトリーで設置したものが多いが、これは両脇のファイバーグラスの出っ張り部分にトップ(蓋)を乗せるようにはなっていないので後付け品と見受けられる。海具その他の収納用としての実用性もさることながら、ちょっとしたテーブルとしても使えそうだ。追波などでコックピットが浸水した場合に備え、コックピットの容量を少なくすることにも貢献している。

(写真はいずれもPSC製434艇中087番 Eros です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年8月13日土曜日

イギリスのキャラウェイ

イギリスのフリッカ、キャラウェイが売りに出されている。オーナーのアンガスはフリッカ・ホームページの管理人だ。キャラウェイが売れても管理人は続けるとの事。

これはアンガスが地中海での生活を続けていた時(2003~2009年)の写真。






錨泊場所はイタリアの或る島と思われる。スターン・レイルにマウントしてあるのは左が C.A.R.D.システム 用、右がB&G製GPS用のアンテナ。

キャラウェイのインテリアは [デッド・スペースを有効利用] するために工夫され、造作もプロの手で行われたので仕上がりが美しい。

このコンパニオンウェイのステップも収納を兼ねており、その点重宝しているようだ。ただ、そのために簡単に脱着できるファクトリー・スタンダードの梯子式ステップの場合とちがい、どうしてもステップ底部にある基盤の開閉が億劫になるようだ。その基盤を取り外さないとビルジにアクセスできない。






アンガスは面倒くさいのでこの基盤の下にあるエンジン冷却水取水口のスルーハル・シーコックを係留時にも開けっ放しにしていた。このためエンジンのインペラ・カバーのネジの緩みで、冷却水ポンブから水が漏れ、一晩でキャビン内に約30cmの水が溜まってしまったそうだ。3~4日艇を離れていたら沈没していただろう。1ヶ月前の出来事である。

セイリングから帰ったらシーコックはコックピット・ドレイン用を除き、全て閉じて置く事が肝要だ。

(写真はいずれもPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
Caraway

2011年8月12日金曜日

8月6日土曜日の風 2 (Video)

南西風13.4ノット、対地艇速6.1ノット(連れ潮)。



この後、風はマリーナ入り口近くで南に転じ、21ノットのヘッド・ウィンドとなった。尚、今週末からは出航時間を遅くする予定。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史

2011年8月11日木曜日

8月6日土曜日の風 (Videos)

マリーナを出る時はなんと約4ノットの東風が吹いていたが、その風もすぐに消えて無風状態となった。それにしても東風とは尋常な夏ではない。まるで春の週末のようだ。



2時を過ぎても風待ち状態。何度も書くが、やはり通常のシーズンではない。



2時15分を回り、やっと7~8ノットの西風が出て来た。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年8月10日水曜日

アメリカン・パイのエンジン

アメリカン・パイのエンジンについては同じタイトルで昨年3月に書いたことがあるので [そちらも参照] されたい。

このエンジンは12C Twoだと思われるが、現在ウェスタービークはそれをアップデートした12D Twoを販売している。



ウェスタービークの計器盤。

ヤンマーのシンプルな計器盤と比べると情報量は多い。





左の大きい円がタコ・メーターとアワー・メーター。真ん中上は冷却水温計(数字は上が華氏、下摂氏)。その右はエンジン・オイル油圧計(数字は上下それぞれPSI=パウンド・パー・スクエアインチとキロ・パスカルのようだ)。真ん中下はバッテリーの電圧計、その右はキーの差込口。

左下の小さな円は予熱スイッチ・ボタン、その右がスターター・ボタン。予熱装置は冬など寒冷時のスタートには便利だろう。

尚、ウェスタービークの計器盤は今ではLCD表示の品になっているようだ。

(写真はいずれもPSC製434艇中 066番、 1979年製の American Pie です。)
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2011年8月9日火曜日

アメリカン・パイのプルピット

アメリカン・パイのバウ・プルピット上には [バウ・ローラー付き特製プラットフォーム] が仕込まれていた。

今日の2枚の写真ではそれが見られない。










この2枚が昨年3月に売りに出された時の写真より新しいのかどうか不明だが、もしかしたら新オーナーが取り外したのかも知れない。

昨年3月の写真ではヘッスルもハンク・オン式だったが今日の写真ではプロ・ファール製ファーラーが装着されている。



(写真はいずれもPSC製434艇中 066番、1979年製の American Pie です。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧
尚、このリストにより、先日自作フリッカとしていたハート・オブ・ゴールドは実はノー’スター製フリッカの1番艇であることが判明しました。

2011年8月8日月曜日

アメリカン・パイ 帆走

シアトルのアメリカン・パイは過去何回か出て来たが、帆走中の写真がなかった。

ワーキング・ジブとメイン。風は8~9ノットと思われる。










長い間売りに出ていたが、新オーナーの手に渡ったのだろうか。

(写真はPSC製434艇中 066番、1979年製の American Pie です。)
[当ブログ中のアメリカン・パイ]  ← 本日のポストの下に過去の記事が表示されます。

2011年8月7日日曜日

ハート・オブ・ゴールド 3

在ニュージーランドのノー’スター製フリッカ(*)のインテリア。白基調、ティークのアクセントのすっきりした室内。

Vバース(フォア・ピーク)先端、キャビネット・ドアの下にはチェイン・ロッカーへのアクセス・ドア。



両舷ともマスト・アーチ下にSS製のポストが付いている。しかし、マストからの荷重を支えるコンプレッション・ポストというより手摺りと言った方が良い。

クルージング艇として生活感のあるギャリー。








PSC製フリッカ同様、ギャリーは左舷側にあるが、フォア・トゥー・アフト(バウ・スターン方向)に長いのが特徴。クォーター・バースはなく、キャビン・エンドのバルクヘッドの所まで延びている。手前からアイスボックス、シンク、トップ、レンジ。

ギンボル式2口レンジはプロパンのようだ。下にオーブンも付いている。プロパンは世界中何処へいっても入手し易いのが強み。

シンクの水はフット・ポンプでタンクから汲み上げる。ギャリーの使い勝手は良いように見える。一番上の写真を見ると、対面の右舷側には食卓兼用のチャート・テーブルがあるようだ。





(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
* 当初、この艇を自作艇としていましたが、ノー’スター製(デッキはウェスタリー社製)と判明しましたので訂正しました。
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年8月6日土曜日

7月30日土曜日の風 4 (Video)

タックして南行中。



この日のSF湾サウス・ベイもセイルボートが多く出ていた。今年は例年になく多い。新オーナーの多いサイクルの年かも知れない。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2011年8月5日金曜日

7月30日土曜日の風 3 (Video)

15~16ノットの風となり、もっと吹きそうなのでメインをダブル・リーフした。ニューのセイルにしてから風速にして3ノット早くリーフを入れた方が良い感じ。



半島の小山の陰に入って少し風が落ちたが、通り過ぎるとすぐ元に戻る。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年8月4日木曜日

ハート・オブ・ゴールド 2

在ニュージーランドのノー’スター製フリッカ(*)、ハート・オブ・ゴールド。

マストをサポートするシュラウド用のチェインプレイトは各舷3本ではなく、2本。







ただアフトのものはフォアのものに比べ大型で、マストトップからのシュラウドに加え、ロウアー・シュラウドのアフト側1本もそれに留めるようになっている。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
* 当初、この艇を自作艇としていましたが、ノー’スター製(デッキはウェスタリー社製)と判明しましたので訂正しました。尚、下のラベルは機走中ですが帆走としています。悪しからず。
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年8月3日水曜日

7月30日土曜日の風 2 (Video)

ウェザー・レイル(風上側レイル)からのアングル。



ラウンド・ビルジの20フィート艇なので大人一人がここに座るだけで(実際にはこのビデオでは足が濡れないようレイルではなくキャビントップに座っているが)ヒール角に大きな差が出る。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのスペック

2011年8月2日火曜日

7月30日土曜日の風 (Videos)

午後2時、10~11ノットの西風、両セイルともフルで帆走中。



クラブ(ブーム)付きジブはシングル・シート・システムだが、そのシートがガスト(突風)でセルフ・テンディング・ウィンチのクラムから外れた瞬間。と言ってもズレただけで問題はない。



風がビルドアップしている。早速ジブ・シートを締め直した後、メインをシングル・リーフ。(キャメラを持った手のグラブの指先が見えている点ご容赦。)

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2011年8月1日月曜日

ニュージーランドのフリッカ

サンフランシスコからニュージーランドまで太平洋を横断したオレゴンのPSC製フリッカ、[ティカロア] の話は良く知られているが、こちらは在ニュージーランドのノー’スター製フリッカ(*)、ハート・オブ・ゴールド。

キャビントップのキャンバー(円弧)がPSC製に比べてきつい。これはビンガムのデザインの特徴。




外洋クルーズ・モードで、スターンにはウィンドヴェイン(自動操舵装置)とブームをサポートするブームギャローズを設置。ブームギャローズがあればトッピングリフトは不要。係留時は無論、メインのリーフ時にブームを置くことができる。カター・リグでステイスルはクラブ(ブーム)付き。

それにしてもポートライトの大きさとコンパニオンウェイの深さが目立つ。双方ともキャビンへの海水の浸入のチャンスをミニマムにするという観点からは一般に外洋クルーズ艇には不向きとされる。

写真が小さくて詳細が読み取り難いが、バウスプリット、またはバウスプリットとプラットフォーム双方の造作がユニークに見える。マストのシュラウド・スプレッダーもビンガム・デザインに拠る艇(自作艇やノー’スター製)は大抵このスタイルのようだ。








(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
* 当初、この艇を自作艇としていましたが、ノー’スター製(デッキはウェスタリー社製)と判明しましたので訂正しました。
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)