フリッカはフル・キール。フィン・キール等の外付けキールと違い、キールをハルにボルトで留めている訳ではない。鉛のバラストはすべて分厚い船体のファイバーグラスに梱包されており、ハルとキールが一体化した頑丈な造りだ。従ってキール(バラスト)の船体からの剥離・脱落、浸水の心配は無用。外洋艇・クルージング艇として大きな安心要素と言える。
フリッカのドラフト(船底の一番低い部分から喫水までの垂直距離)は3.3フィート、99cm。
この写真から分かるように、万が一座礁してもヒョイと飛び降りて船体を押して離礁することもできる。
デッキ・レイアウト。この艇ではスターボード側だけにマスト・フットからのラインがオーガナイザーを通してコックピットまで引いて有る。
外側のラインがメイン・ハルヤード、内側のラインはメインのリーフィング・ラインのように見える。ファースト・リーフもセカンド・リーフも同じラインを利用し、セイル・クルー側の端を当該リーフ・クリングルに通し直してブームに結ぶという方法を取っているのかも知れない。
ジブ、ステイスルなどヘッスル用ハルヤードはすべてマストでの作業となる。
ロープ・クラッチは後付けのようだ。これがあればウィンチとの組み合わせで各ラインのコントロールが自在にできる。
これは上3枚とは別時期の上架だが、依然ヴァージニア船籍のまま。
ポートライトはレンズ(ガラス)とガスケット、双方の交換が必要な時期に来ている。
レンズ交換に興味の有る人は [こちら] 。
(写真はいずれもPSC製434艇中328番、名前の無いフリッカです。)
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