シンクとレンジの前面は通常 [このページの写真] のように白いフォーミカで覆われ、せいぜい1990年代の艇でスタンダード、それ以前の艇ではオプションだった手すり(タオル掛け)がついている程度。いずれにせよ、その内側のわずかなスペースはいわゆるデッド・スペースになっている。キャラウェイではその部分を開閉式スパイス収納棚にした。引き出しのシルバーウェア(フォーク、ナイフ、スプーン等)のトレイも同時製作。
また、この写真のようにコンパニオンウェイの3段式ハシゴを取り払い、コーヒー・マグなどを収納できる据え置き型に改造したり、その後ろブリッジ・デッキの中をワイン・ボトル収納スペースにしたりしている。ウッド・ワークが本職の友人ベンジー(デイナ24のオーナー)の技術で、違和感のない仕上りになっている。限られたスペースを品良く有効に使うような造りは昔の日本の職人だけの得意技ではないようだ。
尚、下のルーヴァー付きの扉は、特製階段(兼補助テーブル)を取り外さなくてもエンジン・ルームの中を覗いて冷却水ポンプにアクセスできるようにとの工夫。
(写真はいずれもPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
⇒ Caraway