この青いジェルコートは1986年のファクトリー・オリジナルのままだそうだ。寒い地域では冬場は陸置きで、カバーを掛けるのが普通なので、紫外線の影響が少ないのかも知れない。
フリッカの帆走時のバランスは秀逸だが、係留時に見ても実に良くバランスの取れた美しいデザインだと思う。下の3枚の写真をキャプションで汚すのは偲びないので、まず写真だけをじっくり見て欲しい。
いつどの角度から見ても飽きの来ない姿。
中でも小生の好みはポートライトがこの陸上競技場の400mトラック型楕円形ブロンズ製の艇。83年末~88年までこれがPSC製のスタンダードだった。
トウ・レイルはティーク製のキャップ・レイルにするかアルミ製にするか、80年代ではまだオプションで選べたようだ。バックステイは既に1984年製のセレニティーに見られるスプリット・ステイではなく、PSC製最後の434番艇まで続く、マスト天辺まで2本のままのデュアル・ステイになっている。しかし、スターン・プルピット・レイルはまだ後期の2段型ではなく、84年製と同じ1段型だ。
(写真はいずれもPSC製434艇中328番、名前の無いフリッカです。)
⇒ 日本のヤフー・フリッカ・グループ