2011年8月1日月曜日

ニュージーランドのフリッカ

サンフランシスコからニュージーランドまで太平洋を横断したオレゴンのPSC製フリッカ、[ティカロア] の話は良く知られているが、こちらは在ニュージーランドのノー’スター製フリッカ(*)、ハート・オブ・ゴールド。

キャビントップのキャンバー(円弧)がPSC製に比べてきつい。これはビンガムのデザインの特徴。




外洋クルーズ・モードで、スターンにはウィンドヴェイン(自動操舵装置)とブームをサポートするブームギャローズを設置。ブームギャローズがあればトッピングリフトは不要。係留時は無論、メインのリーフ時にブームを置くことができる。カター・リグでステイスルはクラブ(ブーム)付き。

それにしてもポートライトの大きさとコンパニオンウェイの深さが目立つ。双方ともキャビンへの海水の浸入のチャンスをミニマムにするという観点からは一般に外洋クルーズ艇には不向きとされる。

写真が小さくて詳細が読み取り難いが、バウスプリット、またはバウスプリットとプラットフォーム双方の造作がユニークに見える。マストのシュラウド・スプレッダーもビンガム・デザインに拠る艇(自作艇やノー’スター製)は大抵このスタイルのようだ。








(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
* 当初、この艇を自作艇としていましたが、ノー’スター製(デッキはウェスタリー社製)と判明しましたので訂正しました。
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)