夕方の光は刻一刻と様子を変えていく。この日は雲行きのせいもあり変化が増幅されたようで、観ていて飽きることがなかった。
5月の緑の島から70~80フィートと離れていない。静かで落ち着いた時間が流れて行く。
ところでいくら島に近くてもバウ・アンカー1本で停めた艇はこの写真のセレニティーのように風に振れて向きを変える。
しかし水深5フィートの所に停まっているこの2杯のセイルボートは例外。スターン・アンカーを打っている様子もないが釘を打ったようにびくともしない。キールが海底に付いているのだろうか。
マニエリスムか、バロック的な空。
反対側の東南東方向にも明るい色が見えてきた。
と思う間もなく雲の流れに合わせてブリッジ架け替え工事中の部分だけに水平線に近い太陽の光が当たる。
程なく8時20分位に沈む夕日。あと3週間で夜9時半近くまで明るい、一年で一番夜の短い日が来る。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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