2011年6月26日日曜日

小さなフリッカ

小型フリッカ、と思ってしまうようなフリッカ。

乗っている二人が小柄ではないこともそう見える一因かも知れない。








バウスプリット全体像が写っていないせいかも知れない。

ハルはフェロ・セメント(鉄筋・鉄網コンクリート)だ。








こう見るとちゃんと他のフリッカと同じ大きさ。










周知のようにアメリカのセイリング雑誌 『ラダー』 に6回連載でフリッカのデザインが発表されたのが1972年、その連載には写真付きでフェロセメントのハルの作り方が説明してある。連載は好評でこの記事や設計者ブルース・ビンガムから直接購入したフル・セットの図面から、かなりの数のフェロ・セメント艇が造られた模様。

この艇は発表された翌年1973年作となっているが、上記雑誌にハル製作の写真が掲載された艇そのものではないか、との話もある。だとしたら1973年はデッキその他も完成した年ということになる。(完成したのは1975年との説もある。)

いずれにせよ、雑誌掲載のハルだったら正真正銘のフリッカ第1号だろう。

実はこのフリッカは以前にも 登場している ( [1][2][3] )。

ラベルはいずれも自作艇としているが、少なくともハルはプロ(ヤード)が依頼を受け造船した可能性が大きい。

(写真はいずれも1973年製の自作フリッカ Flicka です。)
フリッカの歴史