
いつもは予備に買ってあるジンクをドックから手を伸ばして装着するのだが、今回はポート側から嵌めこもうとしてもラダーが邪魔になってどうしても嵌らなかった。そこで2週末の間、浮遊電流対策として通常スターンから海中に吊り提げているジンク2個をプロペラに引っ掛ける形で固定して、横浜出張(6月3日~10日)から帰って来る当日(金曜)にダイヴァーを予約してSTB側から付けてもらうことに。空港とマリーナが近いので朦朧とした頭であってもとにかく帰米したその日に済ませたかった。
こっちのダイビング・サービスは1フットあたり$2.50で船底を擦って掃除してくれる。船底塗料やプロペラ、シャフト、ジンクなども同時に点検してリポートしてくれる。フリッカは喫水長が18フィート強だが20フィートで計算して$50.00。リーズナブルなサービスだ。


これならドックからドックへ、マリーナからマリーナへ移動しやすい。この日は他にもダイヴァー2人が同じようなセットアップを引いて同じドックで活躍中だった。南カリフォルニアは1ヶ月一度の定期クリーニングを依頼しているオーナーたちが多いが北カリフォルニアは水温のせいか、そこまでやる人は少ない。ここまで繁盛しているとは驚き。

先日のポート側からのトライでは僅か1mm程のスペースが足りず、ドックから手を突っ込んでのジンク挿入はかなわず、何回も肩口近くまで濡れた右腕が水温のためしびれ、陽光で暖まったコンクリート・ドックに寝転んで暖をとるまで、その腕だけがハイポサミア(低温症)状態だった。いくら泳ぎが得意でもこっちの海に落ちたら3分で体は動かなくなる。日本の海とは大違い。


引き続き、船底を柔らかいブラシでスクラッブしてスライムを除去。


ダイヴァーの報告によれば船底塗料の状態も非常に良好。来年も上架せず、ダイヴァーにスクラッブを頼むだけにしようかな。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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