このアリグラもカター・リグ。
これもポートライトの数がフリッカと同数の片舷3個なので外観はフリッカと区別がつかない程良く似ている。特にブルース・ビンガムのデザインそのままの [ノー’スター製フリッカ] に極似している。
ポートサイド。
キャビントップ、2連の手摺りがキャビンの長さを暗示している。
スターボードサイド。
コックピット・コーミングのフォアの部分はPSC製フリッカ同様にカーブしている。
ラダー・チーク(頬板)が長い。バックステイはデュアルもしくはスプリット・バックステイだが、ステイスル用のラニング・バックスステイも装備されているようだ。
コンパニオンウェイは浅い。外航クルージング艇では波の浸入を防ぐためこの位が適当。
ハル両舷後端上部にはアリグラの頭文字Aが見える。
メインシートはミッド・ブーム型のセットアップ。
フリッカのコックピットはちょうどこのクッション位の長さだと思う。ブリッジ・デッキの幅も約30cmはありそうだ。
以上、ただ単にフリッカを引き伸ばしただけではなく、外洋艇として完成度の高い艇だという印象を受ける。
(写真はいずれもフリッカの兄弟艇アリグラ中の1艇 Sara です。)
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