テキサス州ヒューストン近辺はパシフィック・ノースウエストやカリフォルニアと並んでフリッカの多い地域だ。
フリッカはオプションのちがいでかなり印象が変わる。
この艇のポートライトはブロンズではなくプラスチック。トウ・レイルはティークではなくアルミ。ハルヤード・ウィンチはマストに付いているタイプ。キャビントップにはウィンチもラインのオーガナイザーもないのですっきりしている。
コストを削減したと思える一方、ハッチのシー・フッドは付いているし、コックピットにはクォーター・バースのポートライトも見える。
ステムの航海灯の位置(一番上の写真)やブリッジ・デッキの存在から1983年後期に新しいモールドに変更された後の造船だと分かるが、現オーナーによると1983年製とのこと。当時はオーダー時にオーナーの予算と好みによって選べるオプションの幅がまだかなり広かったことが伺える。尚、コンパスがブリッジデッキに付いているフリッカは珍しいが、他に例がない訳ではない。
バックステイはスプリット・ステイではなくデュアル・ステイ。
船外機仕様。機種はニッサン9.8馬力のロングシャフト。
ティラーの姿が見えない。換装のため新しいティラーを待っているのかも知れない。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共に不詳 *、1983年製のフリッカです。)
* 後日註: この艇は後日その名も Springtidz として([2015年4月2日] から連続4日間取り上げた。
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