2014年2月17日月曜日

セレニティー 新アワー・メーターの問題点

今年の冬のカリフォルニアは例年になく暖かく、困ったことに10月頃から降り始めるべき雨(山岳部の雪)が2月初旬まで皆無。このまま春になると間違いなく旱魃(かんばつ)で、水道水の供給規制も行われそうな状況だったが、2月も第2週末頃になりやっと恵みの雨が降り始めた。その週末はマリーナには行かなかった。第3週末土曜日15日も曇り空だったがまた雨が来る前に艇の様子を見てエンジンも30分程かけておきたいと足を運んでみた。

その時新アワー・メーターを確認するとこのとおり。









ドーム状になっている表面のプレキシグラス (*) の一等盛り上がっている中心部分に細かい水滴が幾つも付いている。外側をサッと指で拭いてみたが何も変わらない。水分が内側にトラップされてしまっているのだ。恐らくグラスの下辺から浸み込んだ湿気が閉じ込められたのだろう。

もしかしたら、取り外した [古いアワー・メーター] も中に入った湿気のせいで回路が損傷し機能しなくなったため前オーナーがそのまま放置しておいたのかも知れない。(アワー・メーターは無くても手元の時計でエンジンの運転時間を確認してログに記入すれば何も問題はない。その方が1/10時間、つまり6分単位で数字を出すアワー・メーターより余程正確な記録が取れる。)

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とりあえずエンジンを30分間運転した際に確認してみたが、メーターは今のところ正常に機能している。しかし、水分をこのまま放って置く訳にも行かないので近々数字の列の上にある白いスペースをカバーしているグラス部分にドリルで孔を3つ程開けて湿気が抜ける様にした上で、アワー・メーター上部を覆うような何がしかのカバーを被せようと思案中。それでも効果が無かったり、メーターが機能停止したら、今度は配線が分かっているので各線を室内まで引いて、メーターを配電盤横などに付けても構わない。PSC製後期艇(例: [412番艇ダルシニア] )においてファクトリー・スタンダードでそういう配置になっているのは、外ではこのような不具合が起きやすいためとも考えられる。

それにしても装着1~2週間でこうなってしまうとは防水処理がされていないのではないかと疑いたくなる。それに比べ隣のヤンマーのエンジン・ダッシボードの防水性は抜群で、カバーを付けるなどの処置無しでも、20年、30年と、何の問題もないのはさすがだ。

* 後日註: アワー・メーターのレンズはプレキシグラスではなく、[ガラスであることが判明] した。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ