2012年4月17日火曜日

セレニティー プロパン・コンロのサドル ドライ・フィット

昨年まで付けていた [バルクヘッドの小物入れ] をこの冬のエピファン塗布を機に外した後、コンロの差込口を代わりに何処にどうやって付けようかと、場所や方法を種々検討していた。

結局使い勝手の良さと、ドリル孔を1個も開ける必要が無いという利点からギャリー引き出しの側壁にサドルを付けることに決定。

フォア(画面右)側はシンク前に立ったり、シンク下のドアを開ける時邪魔になるので、アフトのコンパニオンウェイ側の板に仕掛ける。


ギンボル(ジンバル)式のコンロが360度どの方向にも自由に揺れるようにサドルを乗せる場所を決定し、それに従い引き出しを固定する場所にマジックて印を付けた。(フォア側の板のトップに付けてある。)

引き出し固定用にシム(楔型の薄い板切れ)を差し込む。








同時にアフト側下にもシムを差し込み、上と下のシムをバランス良く軽く打ち込んで固定。

これで引き出しはビクともしない。












さてサドルはドライ・フィット(試着)なので未だきちんと仕上げをしていないが、このような形状。

基本的には3枚の板を重ね、ボルト・ナットで留めたもの。

画面左に突き出ているのは木のキー。



コンロ差込口を装着した合板の裏にウォッシャーとナットが突き出ているのでその厚み分の木片を下部(画面左側)に接着してある。ウォッシャーとナットは板に埋め込み式にしようかとも思ったがそうすると装着部が薄く弱くなるのではと思い、この方式にした。

ナットと板の間にはスプリング・ウォッシャーを入れた。3枚合わせの部分にはフラット・ウォッシャーも入れてある。

サドル底辺。

引き出しの中に入る合板にはサドルが両舷方向に滑るのを防ぐためにキー穴を掘った。



キーは引き出しの内側に接着する。

サドルはこのキーを中心にして上から乗せる。




サドルを乗せたところ。

引き出しもサドルも差込口もビクともしない。






当初、引き出しの側壁にドリルで孔を開け、コンロ差込口だけを直接装着することも考えたが、その場合、着脱の度にツールを使ってボルト・ナットを締めたり外したりしなければならない。サドル式の場合、引き出しを引いてシムを挟み、引き出しの中に置いてあるサドルを乗せるだけ。取り外しも簡単。(尚、シムも手で簡単に外せる。)

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)