メキシコ本土のサン・カルロスを出航して帰港するまでに訪れたカリフォルニア半島側の寄港地をあと二つ。
サン・カルロスのほぼ対岸にある [プンタ・シヴァート] 。
画面右、アンカリング・ライトを点けた艇がミスティー。
プンタ・シヴァートから北へ約20マイル、 [サンタ・ロザリア] の給油ドック。
プンタ・シヴァートは単なるアンカレッジだが、サンタ・ロザリアにはマリーナも有り、給油・給水など補給も可能。
ここからサン・カルロスへ向かう。
同マリーナの別のドックに係留中。
後ろに見えるのはサン・カルロスの隣町 [グアイマス] までのコルテズ海横断フェリー。
ミスティーのスターン・プルピットにはプロパン・タンクが見えるが、プロパン・レンジはこのクルーズで毎日使って重宝したという。タンクから出た供給ラインにレギュレーター(円形のもの)、その下にソレノイドのシャット・オフ・バルブが見える。後者はキャビン内からのスイッチ操作でガス供給ラインを開閉できる安全装置。無論毎日タンクの元栓を手で締めてから就寝したそうだ。
途中の火山島アイラ・トールタガまで約20マイル、トールタガからサン・カルロスまで52マイル。
ミスティーは無事航海を終えた後サン・カルロスから再びトレイラーに乗って高速道路牽引で北カリフォルニア、レイク・タホ近くの自宅に3月初頭に帰還している。今度はSF湾からコルテズ海まで太平洋岸を南下するクルーズを楽しみたいそうだ。
参考までに: ミスティーのエンジンは船外機(ホンダ9.9)。ハーフ・スロットルで艇速5.5ノット、フル・スロットルで6ノット。今回機走時はハーフ・スロットルより少し低目に回転数を抑え、艇速約5.3ノットで航行したという。これで1時間あたり0.4ガロン(1.5ℓ)のガソリンを消費。タンクはトータル18ガロンだそうで機走のみで235マイル航行できる計算。(船内機1GM10の場合、2500~2600rpm、適時3000rpmに上げて機走した場合、軽油を1時間あたり0.6クォート(0.15ガロン=0.57ℓ)消費し、対地艇速約4~5ノットとして計算すると、12ガロン1タンクで320~400マイルカバー可能。およその目安だが体積比でガソリン1に対し軽油の場合その半分の1/2以下の消費で済む。)
(写真はPSC製434艇中304番 Misty です。)
⇒ Sailing Adventures of s/v Misty ミスティーのセイリング・アドヴェンチャー・ブログ。