2010年9月30日木曜日

ハンターズ・ポイント沖 (Videos)

午後2時12分。マリーナから3.75マイル地点。ハンターズ・ポイントの東。



エンジンを切る前にクーリング・オフしているところ。



5分後。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2010年9月29日水曜日

9月25日土曜の風 (Video)

SF湾は例年9月末には風が落ちて、春から続いて来たセイリング・シーズンが終わる。



今年もピッタリと風が止んだ。しかしまだ午後1時過ぎなのであと2-3時間もすれば5-6ノットは吹いてくれるかも、と淡い期待を持って、先週末マリーナに向け最後のタックをしたポイント付近まで機帆走(実際は機走)で行ってみることにした。

帰りは帆走できるかな。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2010年9月28日火曜日

1980年製フリッカ - インテリア

これは昨日の109番艇ミスリルとほぼ同時期、1980年製(ハル番不詳)フリッカ、ペリカンのインテリア。シーリング(天井)は自動車のようなファクトリー製の内張り。

ミスリルと同じくヘッド(トイレ)がVバースにあるオープン・レイアウト型。






やはり初期型なのでコンプレッション・ポストもない。一等後ろの大きいポート(窓)は両舷ともブロンズ製開閉式。

それにしても個室ヘッドのないオープン・レイアウト型のインテリアは一層広く見える。





大人4-5人でもゆったり談笑できそうだ。

安全性よりキャビンへの出入りを重視した1983年以前のフリッカはブリッジデッキがなく、コンパニオンウェイ入り口の切り込みが深い。それもキャビンが広く明るく見える理由のひとつだろう。

ギャリー外側(サイドデッキ下)のスペースはカボードではなく棚が付いているだけの簡素なもの。




この当時のフリッカは細かいところは新艇注文時オプションでオーナーの意向で付けたり付けなかったりしたものが多い。

シンク左側のカバー(まな板)を取ると非圧式2口アルコール・コンロがある。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Pelican です。尚、この Pelican は同名の [PSC#269] とは別艇。)
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2010年9月27日月曜日

PSC #109 ミスリル - インテリア

1979年製のこの艇は全部がPSCファクトリー製ではなく、オーナー・コンプリーション・ボート(キット・ボート)だったようだ。

全6個のポート(窓)中、両弦とも前2個はそう遠くない昔、開閉式ブロンズ製に交換されたようだ。左舷後ろの一番大きいポートは開かない。1979年にはこういうポートもオプションだった。右舷の同ポジションのポートは開閉式だそうだ。後付けのブロンズ製か、79年当時のプラスチック製かは残念ながら写真がないので不明。

シーリング(天井)は板張り。Vバース上の収納は手作り。








ギャリー外側(サイド・デッキ下)のカボード・ドアは白いメラミンで仕上げられている。

シンク左のスペースにはスタンダードの非圧式2連アルコール・コンロの姿が見えない。埋込式のコンロがないということは、その部分も収納になっているのかも知れない。

マスト下の分厚いアーチ部分も板で葺かれている。









手前がアーチ梁でうまくカバーされているので良く見ないとその分厚さが分からない程。前方に僅かに見えるフォアワード・ハッチとの段差でその厚さが分かる。木のアーチ梁の手前にはVバースを仕切るカーテン用レールも装着されている。ヘッド(トイレ)はVバース下にある。オープン・レイアウト型のインテリアだ。

初期の1979年製なので左舷ギャリー前端部にコンプレッション・ポスト(柱)がなく、オープン・レイアウト型の面目躍如という感じだ。とても20フィート艇とは思えないスペース。

生活のにおいがする。リブ・アボード艇だ。










この年代の艇は配電盤やVHFその他のエレクトロニクスが右舷クォーターにある(個室ヘッドがないのでその部分もオープン)ので、左舷クォーターにフライパンなど調理用具がぶら下がっていても不都合はない。しかし、このままでは帆走時にチンドン屋になりそうだ。
                                          
テーブルはファクトリー製に比べて低く小さい。









イギリスの古いアパートのテーブルのようだ。一人だったらテーブル周りでの動きも楽になるし、この大きさが都合が良いのかも知れないが二人には小さすぎないかな。

テーブルの高さはスウィングして畳んである [この艇の白いテーブル] と比較するとちがいが分かる。脚も大きいスタンダードの脱着式と違い、小型の張り出し型。

***

オーナー・コンプリーション・ボートはオーナーの好みが出て興しろい。使えそうなアイデアが見つかった時はうれしい。一方でファクトリー・コンプリーション・ボートは中庸をとってなかなか良く出来たデザインだと感心することが多い。

いずれにせよ、どの艇もオーナーの代替わりの度に、いつも何かが少しづつ変わっていくのかも知れない。

(写真はいずれもPSC製434艇中109番 Mithril です。)
フリッカ・ホームページにある、今売りに出ているフリッカのリスト

2010年9月26日日曜日

PSC #109 ミスリル

船籍番号の頭がINだからインディアナのフリッカでミシガン湖南端でセイルしていたのだろう。しかし、売りに出ている場所はフロリダ半島の付け根、太平洋岸のジャクソンビルだ。





メインスル・カバー、ビマイニは(写真に写っていないドジャーも含めて)2年前に作ったばかりという。同色UVプロテクションの120%ジェノアとファーラーは4年ものだそうだ。スタンディング・リギングも全部その時新調している。

上の写真でフェンダーの下に3連のドック・バンパーを吊り下げていること、キャビン・トップ、スライディング・ハッチの上にソーラー・パネル用ブリッジを装着しているところが珍しい。





スターンに書かれたホーム・ポート名は、メイン州のバス。インディアナの前はメインに居たということか。いずれにせよ、クルーズやオーナーの代替わりで広いアメリカを転々とするフリッカは少なくない。





コックピット・クッションもカラー・コーディネート。ティラーがまっすぐで角ばっているのは驚き。バックステイは逆Y字型のスプリット・ステイ。メインシート・トラヴェラーはカスタムの後付け。タフ・レイルにクルーズ艇がステーキを焼くのに良く使うバーベキュー・セットも見える。

真ん中の星条旗に似た旗はアメリカのプレジャー・ボート(セイル、パワーを問わず)が国内で付ける [アメリカン・ヨット・エンシン] と呼ばれるもの。無論国旗(ナショナル・エンシン)である星条旗そのものを揚げている艇も多いが、1980年に廃止となったこのヨット・エンシンの人気は根強く、いまでも良く見かける。

(写真はいずれもPSC製434艇中109番 Mithril です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2010年9月25日土曜日

マリーナの外に帰着 (Video)

三角形コースを殆ど走り終えて、残り約0.75マイル。



残り0.5マイル地点でジブを降ろし、エンジンをかけ、メインを降ろし、マリーナのスリップに帰る。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・スペックのページ

2010年9月24日金曜日

最終レグ (Video)

マリーナまで約4マイル地点、ハンターズ・ポイントの東でタックした。ビデオは帰路残り約2.5マイル地点。例により青空もどんどん広がっている。



この時点で風約9ノット、対地艇速3.4ノット(逆潮)。この日はゾーンでも最高10-11ノットしか吹かなかった。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのデータベース

2010年9月23日木曜日

風上へ転針 (Video)

ヘッド・アップして北西~北北西に向かうための準備。マリーナから4マイル東進した地点。

まずジブからウィスカー・ポールを外してシート・インし、バウをわずかに風上側に向け(ジブを)ジャイブさせた。次にメインのプリヴェンターを外してブームヴァングとしてセットし直し、シート・イン。

準備が出来たところでヘッド・アップ。



これから3~4マイル、ポート・タックでゆっくり上る。東から北西に向け、マリーナからの距離約4マイルの直線を引き、その線に沿って帆走していく感じ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。

2010年9月22日水曜日

横断つづく (Videos)

フォア・デッキからの眺め。



風5-6ノット。艇速約4ノット。



ほぼ湾の中央部にて。見慣れたところだが違った角度から眺めると新鮮に見える。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2010年9月21日火曜日

9月18日土曜の風 (Video)

マリーナの外は弱い西風(約5ノット)。いわゆる真下りで東に向かう。湾を直角に横断するコース。対岸はオークランド空港。



ジブはウィスカー・ポールでポートに出し、メインはプリヴェンターでスターボードに引き、ウィング&ウィング。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2010年9月20日月曜日

コックピットのないフリッカ - リストア進行中 9

夏休みを北欧旅行とその写真の整理、SF湾でのセイリングなどで楽しんだ後、9月に入りまたリストアを再開したらしい。

これは [前々回(ページ下の写真)] で見たファイバーグラスの積層がキュアした状態のようだ。














逆方向から見たところ。画面右側に立ててあるマリン合板は [前回] 見たカット中の合板のエッジを据わりの良いように仕立てたものだろう。


これは左舷シート上で作業中の右舷シート先端部の合板のようだ。防腐処理中。















合板を既にキュアしたコックピット・シートに重ねるという意図らしい。(立てかけてあるこの合板は左舷用。)

上の写真の合板を重ねる場所にベディング・コンパウンドを条紋状に広げた。この上に板を乗せて圧縮するとコンパウンドがむらなく広がるのだろう。












これはそのようにして右舷側シートの上全部を合板でカバーし終わったところ。

ラザレット(ロッカー)の内枠の高さに比べて合板の厚さだけコックピット・シートが高くなったのが分かる。










内枠にファイバーグラスの積層中。溝がまっすぐ仕上がるようにレジンがキュアするまでビニールを被せて小板を当て、クランプで留めた状態で養生している。












いよいよコックピット・ソール(床)の取り付け。特製ジグで左右の傾きが生じないよう計測しながら張り込んでいる。

ソール下からの写真がないので下からどのように支えているかは不明。









ソールのエッジをコーキングでシールしたところ。

それにしてもソールの下はどのような構造になっているのだろう。

排水口は後で開けるにしても、排水溝は作らないのだろうか。エンジン・アクセスのためのハッチも仕込まないようなので、船外機を使うのだろう。





コックピット・シート上に重ねた合板はソールからの壁上部と共にさらにファイバーグラスでカバーされている。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980年製フリッカです。)
⇒ 進展状況は [ここでチェック]

2010年9月19日日曜日

特製バウスプリット+プラットフォーム

パシフィック・シークラフト071番艇 『ターン』 は1979年製だが、一見してバウスプリットとプラットフォームは作り直したもの。

バウスプリットをデッキに留めるスルー・ボルトはPSC艇初~中期の3本式。






SSプレートは少し幅広のものに変えてある。しかもプレートとバウスプリットの間にはティーク板を挟んである。

バウスプリットの根元を見ると、スプリット両側に装着したプラットフォームが [PSC製スタンダード仕様] に比べ前に約15㎝移動しているように見える。

しかし、良く見るとSSプルピット・レイルを装着したプラットフォーム自体、手前のデッキ側を約4cm、先端の方を1cmほど落として短くしてあるようだ。

単にプラットフォームの取り付け位置を前にずらした距離は10-11cmのようだ。(スタンダードのスプリットではプラットフォームの付いていない角材の部分が先端部に12-13cm位残っている。)



前に移動させた理由は判然としないが、案外、バウ先端部ティーク・レイルの手入れをしやすくしたかったということかも知れない。

***

プラットフォーム右舷側手前に装着してあるのは [チェイン・ストッパー]。錨泊中、チェインが風波の影響でピーンと伸びた時、デッキ上でチェインが引っ張られ、ウィンドラス、ハウザー・パイプなど、チェインと直接コンタクトしているデッキ装着品が損傷するのを防ぐのが主目的の品物だ。

チェインはチェイン・ストッパーの中をインボード(デッキ)方向には走れるが、アウトボード(アンカー)方向にはストップされて走れない。

[アンカー・スナッバー][ブライドル(ページ下の写真)] を使用しない艇ではこれだけはセットしておいた方が無難かも知れない。

***

USフリッカ・グループのメンバーには、このチェイン・ストッパーが揚錨時、大変役に立つという人がいる。60代後半の人だが、体がきつい時はハウスの前に腰を下ろし、ハウスを背もたれにしながらチェインを2-3フィート引いたら休み、また2-3フィート引いたら休む、というようにゆっくりしたペースで揚錨するそうだ。

仮に手を放しても引き揚げたチェインがアンカーに引っ張られて海に戻ることがないので、水深のある泊地では特に重宝するという。手動ウィンドラスを付けるより余程良いらしい。

(写真はいずれもPSC製434艇中071番 Tern です。)
フリッカ・データベースにある同艇の紹介

2010年9月18日土曜日

ウェザー・レイルからの眺め (Video)

レイルに座って見る景色。



フリッカは重排水量型とは言え、ハルはラウンド・ビルジで、デッキ長が20フィートの小型艇なので、15ノット以上の風では一人でもウェザー(風上側の)レイルに座るとヒール角が目に見えて緩くなる。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・スペックのページ

2010年9月17日金曜日

タフ・レイルからの眺め (Video)

例によってタックしてゾーンに戻る。



タフ・レイル(スターン・レイル)に立ってみた。ジブはラフをピンと張っていても15ノット以上になるとハンクが直接セイルについていない部分(ラフにワイヤーが入っている部分)がステイから離れて曲がりやすい。こうなったらウィンチであと1/16回転ほどきつく閉めなおす必要がある。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2010年9月16日木曜日

風15.5ノット (Video)

メインをシングル・リーフ。



艇速は殆ど変わらない(フル・メイン時、風14-15.4 kt、艇速4.9-5.2 kt、1リーフ時、風15-16 kt、4.9-5.1 kt)。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2010年9月15日水曜日

マスト横からの眺め (Video)

ウェザーからのショット。



(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。

2010年9月14日火曜日

9月11日土曜の風 (Video)

この日は午後になってもせいぜい5-10ノットの風という、シーズンの終わりを思わせるような予報が出ていた。マリーナ内も風が無く、しかも気温は85度(33℃)とやりきれないような暑さ。



出航したらマリーナのすぐ外で7-8ノットの風。暑さは一気に吹き飛んだ。その後10ノットを超えた西風はこの時点で約12ノット。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2010年9月13日月曜日

ポートからの眺め

シアトルのフリッカ、トゥーカンのオーナー夫婦はセイリングもさることながら、フリッカで各地を訪れ、船中泊をしながら陸にあがってハイキングも楽しむ、いわゆるクルージングをヨット・ライフの根幹にしている。

船艇のポート(船窓)からの風景には他で見られない新鮮さがあり、どこか郷愁も感じさせてくれる。

今年の初夏、シアトルの南南西、[マック・ニール島] にて。








こちらはこの9月11日の週末、フェアー・ハーバーにて。






[フェアー・ハーバー] はピュジェット・サウンドをマック・二ール島からさらに奥に入って北上した所にある。

フェアー・ハーバーの錨泊場所は浜から目と鼻の先。






艇のドラフト(水深)が1m未満のフリッカは、錨泊場所のオプションも拡がる。






実はシアトルに住んでいるこのオーナー夫婦は、愛艇のマリーナを季節によって変えている。シアトルがベースとは言え、今年の夏は [オリンピア] のマリーナが本拠地となっているらしい。シアトルからオリンピアまでは車やバイクで移動すれば遠くない。オリンピアからだったらこの辺りのクルージングが短時間で気軽に楽しめる。

惰性でひとつのマリーナにしがみついているより、月毎契約とまではいかなくても、今年はここ、来年はあそこ、と各地のマリーナに移動してその近場を楽しむのも興しろいかも知れない。

(写真はいずれもPSC製434艇中340番 Toucan です。)
Toucan ホームページ 左のメニューの Blog をクリック。

2010年9月12日日曜日

船内機プロペラ・シャフト用の孔開け

自作フリッカの [レッド・ラスカル] のオーナー、ロバートは、無論自分でハルのスターンにプロペラ・シャフト用の孔を開けた。

手順の概略は以下のとおり。

1.まず、直径1/4インチのドリルでハルにパイロット・ホールを開ける。外側と内側から掘って中間で貫通させる方式で孔を開けたそうだ。孔、つまりトンネルの長さは約11.5インチという。

何といってもエンジンとのアラインメント、そして外側と内側から掘り進める孔のアラインメントがぴったり合うことが肝要。片方だけからの掘削ではもう片方を狙ったところに出すことは極めて難しいという。

(孔の傾斜角、つまりプロペラ・シャフトの傾斜角はエンジン・メーカーと確認しておく必要がある。)

2.ハルの内側からホール・ソーで下のデモンストレーション写真のような木のプラグがはまるくらいの穴を開ける。

鉄棒の左下にプラグ、右上にホール・ソーが見える。







3.パイロット・ホールにハルの外側からホール・ソーを付けた鉄の棒を通す。内側は前述のように穴に差し込んだ木のプラグで支える。この鉄棒がガイドになり、ホール・ソーがまっすぐ進むという訳だ。ホール・ソーの掘削はハルの外側から行う。

(ホール・ソーが付いた方の鉄棒のエンドを電動工具に差し込む。)

外側からホール・ソーで掘削を進めている様子。ホール・ソーは直径1.5インチ、長さ3インチのものを使用。




4.ホール・ソーの孔が両側から貫通し、ホール・ソーやプラグ、鉄棒を引き抜いた後も、言ってみれば円状に掘削された部分の円の中の部分はまだハルに入ったままで、抜けてこない。それを改めて直径1.5インチのドリル・ビットを付けて掘削して出す。貫通したトンネルは直径1.75インチになるそうだ。

5.トンネルにコーキングを塗り、カーボン・ポリマー製のシャフト・チューブを差込む。

カトラス・ベアリング、プロペラ、ジンクなど付けて完成したところ。

シャフトの直径は1インチ。





下のリンク先のPSC製ハルではハルからシャフトの出てくる部分が突き出ているが、その部分トンネルが長くなるのか、またはこの自作フリッカでは突き出た部分もカバーするようにキールを作っているのかは不明。

尚、レッド・ラスカルのハルは木製のストリップ・プランキングの両面にファイバー・グラスを積層したものだ。このトンネル掘削作業をソリッドなファイバーグラスの [PSC製ハル] で行うのはもっと難しいかも知れない。

PSCではどうやっていたのだろう。船内機仕様のオーダーを受けた場合、あらかじめハル積層時にトンネルを作り込んでいたのだろうか。

(写真はいずれもカリフォルニアの自作フリッカ Red Rascal です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2010年9月11日土曜日

メインシート・トラヴェラー (Video)

セレニティーのミッド・ブーム型メインシートはブリッジ・デッキのアイに掛けてあるだけ。

オフ・シーズンのプロジェクトとして [トラヴェラー] を購入し、ブリッジ・デッキに装着しようと考えたこともあった。ビーム・リーチ~上り時、パフォーマンスを上げるため、シートを手でウェザー(風上側)に引いてみると、トラヴェラーの効果の程が分かる。

しかし、セレニティーでは “Keep it simple.” をポリシーにしている。トラヴェラーの代わりに既にあるものを利用して同じ効果が得られないか、と考えたのがこれ。



ラインの一端をクローブ・ヒッチでメイン・シートに結わえ、もう片方をウィンチに掛けて引っ張っているだけ。引き幅はウィンチで自由に調整可能。言うまでもなく脱着はいとも簡単。

セレニティーではジブがクラブ(ブーム)付きでジブシートは1本しかなく、ポート側に引いてあるだけ。スターボード側のウィンチはいつも遊んでいたのでこれで有効活用だ。

尚、ポート・タック時はジブシートをポート側ウィンチから外してコーミング上のクリート、またはコーミング側壁(外側)にあるクリートに掛け直し、ウィンチはスターボード側同様に利用する。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページにある、今売りに出ているフリッカのリスト

2010年9月10日金曜日

南行 (video)

ゾーンを北へ抜けた後、風が7-8ノットに落ちたところでタックし、南に向かっている。



風はゾーンのエッジで約10ノット。その後ドンと15ノットに戻った。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのデータベース

2010年9月9日木曜日

週末なみのトラフィック (Video)

風は緩くなり12-14ノット。

対向のセンター・コックピット・スループはシングル・リーフのメインにワーキング・ジブ(もしくは縮帆したファーリング・ジェノア)、スターボード・クォーターのスループはフル・メインにワーキング・ジブで帆走中。



セレニティーはそろそろ 『ゾーン』 に引き返す心積もりでレイジーにダブル・リーフのまま。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。

2010年9月8日水曜日

ゾーンを通過中 (Video)

マスト横からの眺め。



スターボード・クォーターに見えるのは36フィートくらいのスループ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2010年9月7日火曜日

9月3日金曜の風 (Video)

夏の終わりの週末。サウス・ベイの 『ゾーン』 では西風17-18ノット、パフが20ノット。心地よく走る。



雲も無く、寒くなく、快適なセイリング日和。しかしこのゾーンに来るまで先週末からダブル・リーフのまま畳んであったメインを揚げてから、風の状況によりシングル・リーフ、フル・メインとした後、またシングル・リーフ、ダブル・リーフと縮帆。セイル・トレーニングでもしているように体を動かせてもらった。

夫婦ダブルハンドのセイリング日数が既に150日を超えているので息はぴったり。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2010年9月6日月曜日

1GM10 スターターの交換

本日はイギリスのフリッカ、PSCハル番号423 キャラウェイのエンジンのスターター・モーター(セル・モーター)交換時の写真。キャラウェイでは新艇時から17年間(稼働1700時間)使われてきたエンジンのかかりが悪くなっていた。つまり、イグニッションをオンにして、スターター・ボタンを押しても、カチッと音がするだけで何も起こらない、二度目のトライでやっとスターターが稼動してエンジンがノーマルにスタート、という状態が続いていて、前々からスターター・モーターの換装時期が来たと考えていたという。

これはキャビン側から覗いたところ。










画面右上に大きく見える物はジェネレーター(発電機)。真ん中の小さい円筒形の物がスターターのソレノイド(コイル)、左下の円筒形の物がスターターである。

ちなみに昨日セレニティーで交換したジンクは左端に見えるエンジン・ブロックの側面、スターターのすぐ上にある。

外したところ。

ソレノイドとスターターはハウジングで繋がっている。





通常、スターター・モーター、または単にスターターと言えば、この全体を指す。

新品のスターター。

実はヤンマーのスターターは日立製。






1GM、2GM、3GMのGMシリーズでは同じスターターを使っている。

キャラウェイのオーナー、アンガスは2GMエンジンのオーナーがスペアとして購入しておいたこの品をeBayに出品した機を逃さず、通常価格の半額以下で入手することに成功した。

装着後。

スターターの脱着は、すぐ上にある大きなジェネレーターを外してからやると楽だという。




無論バッテリーのスイッチは切って作業する。また装着後の配線を間違えないよう、電線を外す前に1本づつテープを貼り、目印の番号や記号を記入し、念のために写真も撮っておくと良い。

(写真はいずれもPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
フリッカ・ホームページにあるキャラウェイのブログ

2010年9月5日日曜日

ジンク交換とエルボーの掃除

今週末は月曜日が休日(レイバー・デイ)で3連休。アメリカでは一般的にこの週末をもって夏の終わりとしている。小生どもは金曜日に休みを取って、一足早く連休に入り、金曜日にセイリング、土曜日はエンジン(1GM10)の定期メンテを行った。

まず、エンジン・ブロックのジンク(防蝕亜鉛)の交換。

[昨年の場合] 14ヶ月、75.5時間で新品と交換した。今年は16ヶ月、80.25時間だが、ジンク腐食の度合いは殆ど変わらない。


心持ち食われた部分が大きい気がする程度。食われて消えた部分はおよそ35%位のようだ。あと半年は十分使えると思う。

交換は2年に一回ペースで良いかも知れない。しかし、このパーツは極めて安価だ。これからも1年半位で交換していこうと思う。休みとの関係もあるし、やれるときにやっておいた方が良い。

さて、ミキシング・エルボーの掃除だ。









この写真はエルボーを外した後、エンジンの排気口の周りに付いたススを落とし、指を突っ込んで排気口内部にススの堆積が有るか無いかを確認しているところ。前回は排気口周辺部に油性のススが2mmほどの厚さまで付着していたが、今回は同じ部分に乾いたススが僅かに付いていただけ。

排気口内部は、満遍なく触診してみたが、3-4ヶ所から直径2-3mmのススの粒を指でほじくり出しただけで、それ以外は差し込んだ指がススで黒くなる程度だった。

ちなみに [前回] のクリーニング実行日は、2008年3月8日、新品のエンジンに換装してから2年、193.25時間経過した時点で行った。今回はそれから2年5ヶ月、155.75時間経った時点でのクリーニングだ。

エルボー内部自体に堆積付着したススの絶対量も前回に比べ格段に少ない。






前回と比べ、インタバルは5ヶ月増えたが、稼動時間が約40時間少ないことも一因だろう。しかし最大の要因は、2年以上前まで機走時のエンジン回転数を、出力と燃費の観点から最適の2600rpmに抑え、エンジン停止前のレイシングで3000rpmまで上げていただけだったのに対し、以後はマリーナ外の機走時には基本的に3000rpmで走るようにしているからではないかと思う。

また前回はエルボー中に付着したススも全体的に油性でベットリしていたのだが、今回はどちらかというとドライで、固体の付着物はまるで塩が固まったような白っぽいものが殆どだった。

無論まったくベットリ・タイプのススがない訳ではないが、前回と比べて掃除はいとも簡単に終わった。




マニュアルにあるメンテ・スケジュールよりかなり早めのクリーニング兼チェックだが、エルボーはこれからもインタバル2年間、または稼動200時間、どちらか早い時期を目安としながら、時間を割ける時に実行していきたい。掃除が楽な上に、エルボーに詰まりがなく、破れもないと確信できる安心感は格別だ。

***

尚、11月の連休時には冷却水取水ポンプのインペラのチェックをスピード・シールのチェックと合わせて行う予定。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2010年9月4日土曜日

夏 (Video)

対向のケッチはジェノアとミゼンだけで北上中。ジェノアはシートを大きく出してまるで深い袋のようになっていた。



ここサウス・ベイでも風が23ノットにビルドアップして久しぶりに夏らしいセイリングだ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・スペックのページ

2010年9月3日金曜日

同風域でタック (Videos)

例によってマリーン・レイヤーがバーンアウトして青空が広がりつつある。



風は約15ノット。



さらにビルドアップして約17-18ノット。心持ちメインのシートを出す。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2010年9月2日木曜日

ヒール・アングル (Video)

艇のヒール角約15-25度で帆走中。



7-8ノットで12度、20ノット以上のパフで27度ということもある。メインはダブル・リーフ状態。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページにあるフリッカ・ブローシュアとパンフレットのページ 適当にクリック。翻訳は日本のフリッカ・ヤフー!グループ・サイトに有り。

2010年9月1日水曜日

昔の歌を聴きながら (Video)

同じマリーナから出てきたのはカタリナ30か320か。



もっと風のある風域までもう一歩。

歌も歌手も知らなくても、Youtubeで選曲の上MP3に落としてコックピットで聴いたりしている。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページにあるフリッカのデータベース