本日はイギリスのフリッカ、PSCハル番号423 キャラウェイのエンジンのスターター・モーター(セル・モーター)交換時の写真。キャラウェイでは新艇時から17年間(稼働1700時間)使われてきたエンジンのかかりが悪くなっていた。つまり、イグニッションをオンにして、スターター・ボタンを押しても、カチッと音がするだけで何も起こらない、二度目のトライでやっとスターターが稼動してエンジンがノーマルにスタート、という状態が続いていて、前々からスターター・モーターの換装時期が来たと考えていたという。
これはキャビン側から覗いたところ。
画面右上に大きく見える物はジェネレーター(発電機)。真ん中の小さい円筒形の物がスターターのソレノイド(コイル)、左下の円筒形の物がスターターである。
ちなみに昨日セレニティーで交換したジンクは左端に見えるエンジン・ブロックの側面、スターターのすぐ上にある。
外したところ。
ソレノイドとスターターはハウジングで繋がっている。
通常、スターター・モーター、または単にスターターと言えば、この全体を指す。
新品のスターター。
実はヤンマーのスターターは日立製。
1GM、2GM、3GMのGMシリーズでは同じスターターを使っている。
キャラウェイのオーナー、アンガスは2GMエンジンのオーナーがスペアとして購入しておいたこの品をeBayに出品した機を逃さず、通常価格の半額以下で入手することに成功した。
装着後。
スターターの脱着は、すぐ上にある大きなジェネレーターを外してからやると楽だという。
無論バッテリーのスイッチは切って作業する。また装着後の配線を間違えないよう、電線を外す前に1本づつテープを貼り、目印の番号や記号を記入し、念のために写真も撮っておくと良い。
(写真はいずれもPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
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