今週末は月曜日が休日(レイバー・デイ)で3連休。アメリカでは一般的にこの週末をもって夏の終わりとしている。小生どもは金曜日に休みを取って、一足早く連休に入り、金曜日にセイリング、土曜日はエンジン(1GM10)の定期メンテを行った。
まず、エンジン・ブロックのジンク(防蝕亜鉛)の交換。
[昨年の場合] 14ヶ月、75.5時間で新品と交換した。今年は16ヶ月、80.25時間だが、ジンク腐食の度合いは殆ど変わらない。
心持ち食われた部分が大きい気がする程度。食われて消えた部分はおよそ35%位のようだ。あと半年は十分使えると思う。
交換は2年に一回ペースで良いかも知れない。しかし、このパーツは極めて安価だ。これからも1年半位で交換していこうと思う。休みとの関係もあるし、やれるときにやっておいた方が良い。
さて、ミキシング・エルボーの掃除だ。
この写真はエルボーを外した後、エンジンの排気口の周りに付いたススを落とし、指を突っ込んで排気口内部にススの堆積が有るか無いかを確認しているところ。前回は排気口周辺部に油性のススが2mmほどの厚さまで付着していたが、今回は同じ部分に乾いたススが僅かに付いていただけ。
排気口内部は、満遍なく触診してみたが、3-4ヶ所から直径2-3mmのススの粒を指でほじくり出しただけで、それ以外は差し込んだ指がススで黒くなる程度だった。
ちなみに [前回] のクリーニング実行日は、2008年3月8日、新品のエンジンに換装してから2年、193.25時間経過した時点で行った。今回はそれから2年5ヶ月、155.75時間経った時点でのクリーニングだ。
エルボー内部自体に堆積付着したススの絶対量も前回に比べ格段に少ない。
前回と比べ、インタバルは5ヶ月増えたが、稼動時間が約40時間少ないことも一因だろう。しかし最大の要因は、2年以上前まで機走時のエンジン回転数を、出力と燃費の観点から最適の2600rpmに抑え、エンジン停止前のレイシングで3000rpmまで上げていただけだったのに対し、以後はマリーナ外の機走時には基本的に3000rpmで走るようにしているからではないかと思う。
また前回はエルボー中に付着したススも全体的に油性でベットリしていたのだが、今回はどちらかというとドライで、固体の付着物はまるで塩が固まったような白っぽいものが殆どだった。
無論まったくベットリ・タイプのススがない訳ではないが、前回と比べて掃除はいとも簡単に終わった。
マニュアルにあるメンテ・スケジュールよりかなり早めのクリーニング兼チェックだが、エルボーはこれからもインタバル2年間、または稼動200時間、どちらか早い時期を目安としながら、時間を割ける時に実行していきたい。掃除が楽な上に、エルボーに詰まりがなく、破れもないと確信できる安心感は格別だ。
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尚、11月の連休時には冷却水取水ポンプのインペラのチェックをスピード・シールのチェックと合わせて行う予定。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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