2010年9月26日日曜日

PSC #109 ミスリル

船籍番号の頭がINだからインディアナのフリッカでミシガン湖南端でセイルしていたのだろう。しかし、売りに出ている場所はフロリダ半島の付け根、太平洋岸のジャクソンビルだ。





メインスル・カバー、ビマイニは(写真に写っていないドジャーも含めて)2年前に作ったばかりという。同色UVプロテクションの120%ジェノアとファーラーは4年ものだそうだ。スタンディング・リギングも全部その時新調している。

上の写真でフェンダーの下に3連のドック・バンパーを吊り下げていること、キャビン・トップ、スライディング・ハッチの上にソーラー・パネル用ブリッジを装着しているところが珍しい。





スターンに書かれたホーム・ポート名は、メイン州のバス。インディアナの前はメインに居たということか。いずれにせよ、クルーズやオーナーの代替わりで広いアメリカを転々とするフリッカは少なくない。





コックピット・クッションもカラー・コーディネート。ティラーがまっすぐで角ばっているのは驚き。バックステイは逆Y字型のスプリット・ステイ。メインシート・トラヴェラーはカスタムの後付け。タフ・レイルにクルーズ艇がステーキを焼くのに良く使うバーベキュー・セットも見える。

真ん中の星条旗に似た旗はアメリカのプレジャー・ボート(セイル、パワーを問わず)が国内で付ける [アメリカン・ヨット・エンシン] と呼ばれるもの。無論国旗(ナショナル・エンシン)である星条旗そのものを揚げている艇も多いが、1980年に廃止となったこのヨット・エンシンの人気は根強く、いまでも良く見かける。

(写真はいずれもPSC製434艇中109番 Mithril です。)
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