ハルはノー’スター(Nor'Star)、デッキはウェスタリー(Westerly)製と思われる。
1975年製ながら、バウにはPSC製後期フリッカの2段式プルピット・レイルが装着されている。後年のオーナーが付けたのだろう。
後方、スターン部にはブームを載せるブーム・ギャローズを設置。
バウ・プラットフォームには両舷共にアンカーが見える。
バウスプリットは太く長く、デッキ上にもグッと伸びている。バウ・プラットフォームはPSC製の様にバウスプリットの横に装着したタイプではなくデイナ24の様にバウスプリットの上に載せて装着したタイプ。
ノー’スター製ハル特有の詳細な葡萄のスクロールワーク。
設計者ビンガムはノー’スターとプロダクションの話しをする前にコンパニオンのケイティ・バークと二人でハルを造った。この詳細なスクロールワークはケイティが時間をかけて丹念に彫り込んだものだという。ノー’スターでは二人の造ったそのオリジナルのハルをオス型としてハル・モールドを造ったらしい(無論後年のPSCのモールドの様に鋼鉄製ではなくファイーバーグラス製)。
(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、番数・艇名不詳のフリッカです。)
⇒ フリッカの歴史 (History of the Flicka)