マストヘッドの航海灯・錨泊灯用コード、VHFアンテナ用コードはいずれもマスト下部の横から出てデッキ・グランドと呼ばれるデッキの孔を通って室内に入る。
これは左舷側にあるVHF用コーアックス・ケーブル。
30年を超えてケーブル外装自体にもひび割れが見える。
デッキ・グランドも以前 [デッキ・リークの原因] となった程劣化している。
いずれも換装時期を過ぎているが、いつか [LEDマストヘッド・ライト] を装着する時にマスト内配線も含めて同時換装しようと思いつつ、表面は取り敢えず適時ビニール・テープや液体ビニールの塗布でお茶を濁して来た。ところがビニールは劣化しやすく、そのテープはすぐ端がめくれて来る。
そこで今年はウォーター・ロックの管径調整時に使った [シリコン・テープ] を巻いた。
24時間でシリコンが一体化してキュアするのでめくれることはない。コードやデッキ・グランドの換装時までこれで安心。
右舷側マストヘッド・ライトのコードとデッキ・グランドも同様に処理。
周知の様にシリコン・テープは他の物には一切付かず、シリコン・テープ同士だときっちりくっ付く。
この様に長い箇所を巻いて行く時には先ず巻き始める時テープの端を押さえしっかり引っ張りながら同じ場所をぐるりと2回転程巻いて固定、そこからテープのテンションを緩めず少しづつ斜めに巻いていくと巻きやすい。巻き終わり箇所でもテープの端をテープの上に付ける。
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今週末は塩水による腐蝕防止のためこれまでシリコン・グリースを塗って来た1GM10 のオイル管にもこのテープを巻きたいと思う。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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