フィジーにあるバンビ・エレクトロニクス(Bebi と書いてフィジー語でバンビと発音)のLEDについて [以前書いた] が、セレニティー用に [Fa'apega21] を1個注文した。
郵便配達で注文したところ3週間超で到着。
(説明書内の手書きは筆者が加えた自分用のメモ。)
見ての通り、全周一列、その下には半周一列が並ぶ。半周部分との重なりのない全周部分のライトがアフト(スターン)を向く。重なりのある部分はフォア(バウ)を向く。
実際に装着するのはまだ先の話しだが、とりあえず逆さまにして12Vバッテリーにつないで点灯試験をした。本体には赤い線が2本、白い線が1本ある。赤い線の1本は白い線と合わせてコイルしてある。
先ず単独コイルの赤い線を陽極、白い線を陰極に繋ぐ。
全周列、半周列の重なった部分のライトが全て点く。
つまり、これが夜間、機走および機帆走時に点灯すべき所謂スティーミング・ライト。フリッカの配電盤では 『バウ・ライト』 と表示してあるスイッチを入れた状態。 2列なので非常に明るい。到達距離は3マイル以上。
今度は白い線と一緒にコイルしてある赤い線を陽極、白い線を陰極に繋ぐ。
全周列の中、半周列と重なりの無い部分だけが点く。これはフリッカの配電盤で 『アンカー・ライト』 と表示してあるスイッチを入れた状態。この灯りの到達距離は2マイル以上。
説明書にもあるが、実際に錨泊して夜を過ごす時は、配電盤で 『バウ・ライト(スティーミング・ライト)』、 『アンカー・ライト』 両方のスイッチを入れる必要がある。両方のスイッチを入れて360度全周の灯りとなる訳だ。『アンカー・ライト』のスイッチだけを入れて安心していてはいけない。(このコンフィグは珍しいものではない。マストヘッド・ライトでは良く使われる。)
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尚、フィジーのこの会社は工場とは言え、貧しい国で1個1個手作りで工作しており、完全にクリーンな商品を期待するのは間違い。接着剤などの汚れが表面にベタベタ付いて来るので見た目もクリーンなものが欲しい人は [例えばこのような商品] の方が良いかも知れない。
また、フリッカ配電盤で 『バウ・ライト』 とあるのは上記のように機走・機帆走時の白いライトであり、バウにある2色灯と混同してはいけない。バウの2色灯とスターン・ライト(白色)は共に配電盤の 『ラニング・ライト』 というスイッチでコントロールする。周知の様に 『ラニング・ライト』 は夜間は純帆走時でも点灯していなければならない航海灯だ。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連のものです。)
⇒ フリッカ・データベース