コンパニオンウェイの黄色いカバーとマスト足元にラップ・アラウンドした同色のブーツ(スカート)が目を引く。
(しかしブーツはいくら固く巻いていても雨が降れば滴はマストを伝って中に入るだろう。果たしてそれに実用的な狙いがあるのかオーナーに確認したいところだ。)
既述の通りこの艇は旧型デッキ・モールドの1980年製だが新型モールドを使ったセレニティー(84年)との共通部分も少なくない。
ポートライトの形については昨日触れたが、スターン・プルピット・レイル(一段式)、バックステイ(逆Y字型)も同じだ。しかしコックピット・ソール(床)のエンジン・アクセス・ハッチの形状はキャビントップのスライディング・ハッチと並んで旧型独特のもの。
各舷前2本のシュラウドにはPVC パイプのカバーが掛けてあるのでセイルがシュラウドを擦ってもセイルのダメージは最小限にとどまる。
下段のライフラインはアフト・スタンションで終り。上段のラインはゲイト付きで、この写真の様にスターン・プルピット・レイルのエンドを外してもコックピットより前が垂れ下がることは無い。
バウ・プルピット・レイルとセンター・スタンション間にはスピネイカー・ポールを収納。
バウ・プラットフォームに引き揚げたアンカーはスタンダードのCQR。15ポンドか20ポンド、恐らく後者。
これからセイルをリグ・アップして夏のシーズンを楽しもうという写真。
(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1980年製の Miracle です。)
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