フィドル・ブロックのトップに通して結んだダイニーマ・ラインのボーリンが緩くなっており、手の中でするすると解けてフィドル・ブロックから落ちてしまった。ボーリンが自分で解けるなど聞いたことも無い。一度固く締めると自分で解けることの無い結び方がボーリンなのだ。ところが解けた。新しいダイニーマ・ラインは表面がツルツルしているので解け易いのだろうかと思い、再度ボーリンを結び、マーリン・スパイクなどの道具は一切使わず、手だけでラインの端を押すなどして解いてみると比較的簡単に解けてしまうではないか。
ボーリンを念のため固く二個連続で結び、余ったラインの先端部はボーリンとボーリンの間に差し込んで引き、その余剰部、および両隣の各ボーリンをラインのスタンディング部にテグスで縫い留めた。縫いはラインをスプライスする時にも仕上げに数針実施するがその時の要領で。
新品のダイニーマでも常に又は頻繁に荷重をかけて締め込まれているボーリンは解けることはない。セレニティーの各ブームのアイに通したダイニーマのトッピング・ラインも夫々ボーリンで結んであるが問題は皆無。しかしこのゴーイング・アロフト用ラインの様に通常は仕舞っておいて必要時のみ取り出すものは要注意だ。このボーリンもチャンスのある度に、特に使用前には、解けていない事、解け易くなっていない事を必ずチェックしなければと痛感させられた。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
⇒ フリッカの歴史 (History of the Flicka)