さて前置きが長くなったが本日のテーマはオーナーの事ではない。このイナー・ステイのこと。

このイナー・ステイの下端はバウスプリットを固定するスルーボルト3本(周知の様に1980年代半ばの艇はまだ3本、90年代の艇は2本)の中、[一等フォアの1本] に固定してある。
もっと詳細に書くとバウスプリット固定用のスルーボルトにSS製プレイトとSS製アイを重ねて通してあり、そのアイにイナー・ステイのターンバックル下部のジョウのピンを通して固定という形。
米米米
ちなみにセレニティーも初代オーナーによるとファクトリー出荷時はカター・リグだった。初代オーナーはその後イナー・ステイを外し、フォアステイにグースネックを付け、今の様にジブをクラブ(ブーム)付きにしたのだ。ステイスルはラフにワイヤー・ロープの入ったものに変更し、ステイスル・タックはペンダント・ラインを使って固定する様にした。
2006年のセレニティー購入時にはまだこの艇同様SSアイが一等フォアのスルーボルトに装着されていた記憶がある。しかしセレニティーではジブがハンク式なので帆走日には必ずと言って良い程バウスプリット・プラットフォームに上がる。プラットフォーム上の出っ張りは足元の安全確保上好ましくない。このためアイは [一等アフトのスルーボルトに移した] 。毎日使う訳ではないアンカー(CQR)をプラットフォームから外したのも同じ理由からだ。
(写真はPSC製434艇中中 268番、1983年製の Etoile です。)
⇒ フリッカのリグ