2014年10月13日月曜日

エトワール カター・リグのイナー・ステイ

この艇は2012年12月に [売りに出ていた] 。現在のオーナー、ロジャーによるとロジャーは2012年2月から数えて3人目のオーナーらしい。前二人のオーナーはセイリングとは無関係の理由で夫々短期で売りに出した由。

さて前置きが長くなったが本日のテーマはオーナーの事ではない。このイナー・ステイのこと。

上のリンク先に見える様にこの艇はヘッスル2枚のカター仕立てだ。イナー・ステイは無論イナー・ジブ(ステイスル)を揚げるためのもの。

このイナー・ステイの下端はバウスプリットを固定するスルーボルト3本(周知の様に1980年代半ばの艇はまだ3本、90年代の艇は2本)の中、[一等フォアの1本] に固定してある。



もっと詳細に書くとバウスプリット固定用のスルーボルトにSS製プレイトとSS製アイを重ねて通してあり、そのアイにイナー・ステイのターンバックル下部のジョウのピンを通して固定という形。

米米米

ちなみにセレニティーも初代オーナーによるとファクトリー出荷時はカター・リグだった。初代オーナーはその後イナー・ステイを外し、フォアステイにグースネックを付け、今の様にジブをクラブ(ブーム)付きにしたのだ。ステイスルはラフにワイヤー・ロープの入ったものに変更し、ステイスル・タックはペンダント・ラインを使って固定する様にした。

2006年のセレニティー購入時にはまだこの艇同様SSアイが一等フォアのスルーボルトに装着されていた記憶がある。しかしセレニティーではジブがハンク式なので帆走日には必ずと言って良い程バウスプリット・プラットフォームに上がる。プラットフォーム上の出っ張りは足元の安全確保上好ましくない。このためアイは [一等アフトのスルーボルトに移した] 。毎日使う訳ではないアンカー(CQR)をプラットフォームから外したのも同じ理由からだ。

(写真はPSC製434艇中中 268番、1983年製の Etoile です。)
フリッカのリグ