Allegra 24 はデザイン上、正真正銘フリッカの血を引く兄弟艇だ。フリッカをデザインしたブルース・ビンガムの父親でやはりヨット・デザイナーだったフレッド・ビンガムがフリッカのラインズ・ドローウィング(ハルの線図セット)から基本的にビーム(最大船幅)はそのままにしてデッキ長を20フィートから24フィートに引き伸ばし、デッキ・レイアウトやプロファイルもフリッカを踏襲したもの。
このレベッカは2011年初夏に [売りに出されていた] 。現オーナーは今年春に本艇を購入、今年の夏、念願だった五大湖のクルーズを楽しんだ後、売りに出した。
1984年製というからセレニティーと同年。
先月シリーズで見た [1975年製オレゴンのフリッカ] に大変良く似ている。
ポートライトの数がデイナ24のように各舷4個ではなくフリッカ同様3個と言う点が心憎い。
フォアワード・ハッチがキャビントップにある点やポートライトが長楕円形である点はこの艇が建造された1985年当時のPSC製フリッカの影響かと思われる。
造船所のプロの手によって造られたこの艇をこれからじっくり見ていくことにしよう。
(写真はフリッカの兄弟艇アリグラ中の1艇 Rebecca です。)
⇒ フリッカの歴史 (History of the Flicka)