昨日の写真と比べて欲しい。無論同じ艇である。
この古い写真は現3代目オーナーが2代目オーナーからワシントン州ベインブリッジ島で1994年に購入する以前のもの。キャビンサイド、コーミングは造船時のウッドのまま。ポートライトもブロンズ製開閉式に換装される以前の姿。
チェインプレイト2本だが、アフト側チェインプレイトでアッパー・シュラウド、ならびにロウアー・シュラウド1本を受けている。
メイン・ブームはノー’スター製同様ビンガムの原デザインどおり長い。しかし、バンプキンは無い。ラニング・バックステイがはっきり写っている。尚、ジブはセレニティーと同様、クラブ(ブーム)付き。
スターン部にラザレットを仕込んであるのでコックピットはブリッジ・デッキ部分を含めてもPSC製の約2/3の長さ。外洋クルーズ艇は波を被った時コックピットに入る水の量を少なくするためにこのように小型にしてあるものが多い。この艇はワシントン州ピュジェット・サウンド(シアトル近辺)をベースに、ハワイまでの往復やアラスカ・クルーズも経験している。
(写真は 『設計者ビンガムの造らせた??』 フリッカ2号艇、韓国・釜山のヤード製という1975年製フリッカです。)
⇒ フリッカ・データベース