アリグラは艇長がフリッカよりも4フィート(およそフリッカのフォアデッキに相当する長さ分)伸びている訳だが、全体のプロポーション、プロファイルはフリッカそのものと思える程にバランスが保たれている。
この艇はヘッスル2枚(アウター・ジブ、イナー・ジブ、いずれもファーリング式)のカター・リグ。
ヘッスルは状況に合わせ、両方のジブ、いずれかのジブ1枚、場合によっては全くホイストしなくても構わない。メインスルも入れると計3枚で風に合わせて色々なコンフィギュレーションが可能で、そこがカター・リグの利点だ。(注: ファーリング式ジェノアやジブを縮帆してセイルしているボートを良く見かけるが、ファーリング・セイルはリーフするようにはカットされていない。ファーリング・セイルを縮帆して帆走を続けるのは本道ではない。)
カター・リグにふさわしい幅広く分厚いバウスプリット。
この写真は陸上での撮影だが同じ艇。
バウスプリットはオレゴンのフリッカのものに形状が [そっくり] 。
(写真はフリッカの兄弟艇アリグラ中の1艇 Rebecca です。)
⇒ フリッカ・ブローシュア(14頁版)