ワシントン州のアイランド・メイドゥン。1982年製のガーフ・リグ。
ラニング・リギングは全て新調されている。スターン両舷に引いたラニング・バックステイも然り。艇名もフリーボードに新しいものが見える。ハルもペイントし直したようだ。差し板のポートライトも以前は無かった。恐らくスタンディング・リギングも全て換装されているだろう。
マストはスプルース材(又はイエロー・シーダー)。ブームも同素材だと思う。
メイン・ハッチとフォアワード・ハッチは、差し板同様ティークだ。
実はこのフリッカ、一昨年秋に売りに出ていた。この写真はその当時のもの。
当ブログでも普通のブロウカーを通して売りに出されていた10月下旬の [写真] を取り上げた。
前オーナーは当初ブロウカーを通して売りに出したもののすぐ気を変え、同州ノースウエスト・マリタイム・センター [Northwest Maritime Center] + ウドゥン・ボート・ファウンデーション [Wooden Boat Foundation] に寄贈したらしい。
ハルやデッキがファイバーグラスでもウディーなアピールのあるフリッカの寄贈先としてはこの双子の団体は申し分ない。同センター兼ファウンデーションがこれを活動資金に変えるため [売り出した] ところ、すぐに新オーナーが見つかった。
アメリカでは車にしろ艇にしろ何かの団体に現物をチャリティーとして寄付する人達が多い。実はセレニティーも前オーナーの死後、未亡人によりシー・スカウト(海洋少年団)に寄付され、そこから売りに出された時に購入したものだ。
(写真はPSC製434艇中、番数不明、1982年製の Island Maiden です。)
⇒ 売りに出ていた当時のアイランド・メイドゥン(PDF) 昔の木造艇に見られた天窓付きハッチなどもあります。
⇒ 一昨年取り上げた時の同艇インテリア 。