2011年9月9日金曜日

ハプニング

この日、夕暮れ時、パラフィン・オイル・ランプの芯を出して火をつけ、ガラス(チムニーと呼ぶ)を被せて20~30秒後、パリン!という軽い音と共にガラスが割れ、1/3位が下に落ちた。

灯っていた火はガラスが割れた時の瞬時のドラフト(空気の流れ)で吹き消された。

割れた原因は急激に加熱されたガラスの内面と外面の温度差による膨張の差にあると思われる。





昔々、厚いガラスのコップに熱湯を注ぐと割れることがあったが、それと同じだ。しかし、このチムニーのガラスは薄く、熱の変化には強いはず。それでも割れたのは、恐らく点火前に芯を出しすぎたからだ。

通常、点火の際は芯が少し頭をのぞかせる位(約2~2.5mm)にしておき、点火してチムニーを被せ、1分程時間が経ってから、必要に応じて芯を長くし(約5mm)明るさを増す。今回は最初から以前の燃え痕が残っている芯の先端部(5mm+)を全部出した状態で点火してしまった。

チムニー上部に黒くなっている部分があるがそれはチムニーを被せる際に付いたもの。芯2mmほどで点火していれば、このようなススは付かない。

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ネットで探すと同型のガラス・チムニーが25~30ドル。ランプ全体を新品に換えると約250ドル。このランプ、初代オーナーの話しでは27年前、南カリフォルニアでは有名な中古海事用品店で購入したものだそうだ。見ての通りもう磨いても完全にはきれいにはならない代物だが、既に50年の歴史を刻んでいるのかも知れない。

今週末、チムニーのベース径や高さを再度測定してチムニーだけ注文の予定。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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