2009年12月31日木曜日

エレクトロニクス

1995年製フリッカ、シー・キャッスル。PSCファクトリー・フィニッシのフリッカには左舷に必ずクォーター・バースがある。従ってバースに出入りするためのオープン・スペースがあり、コックピットと隣り合わせでもあるので、エレクトロニクスはここに集まるのが自然だ。

90年代フリッカの配電盤はキャビンサイドではなくこのようにバルクヘッドに設置されている。




VHF(通信機器)、デプス・サウンダー(水深計)、レイダー、GPSが見えるが、1995年の新艇時に付けたであろうロラン(今は廃止になっているナビゲーション・システム)も並んでいる。

レイダーとテーブルはコックピット方向にスウィング・アウト、スウィング・インする。





ベルクロの付いたテーブルはラップトップ用。

この艇は常時ムーアリング・ボール(常設アンカー)に係留しているようだが、機器としてはこの他オートヘルム、音響機器なども付いている。バッテリーはエンジンのオルタネイター(発電機)で充電するのだろうが、長期航海にはソーラー・パネルや風力発電機が欲しいところだろう。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数未確認、1995年製 Sea Castle です。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力して検索すると、今売りに出ているフリッカがリストアップされます。

2009年12月30日水曜日

10月10日の風 (Video)

10月第2土曜になってもまだ帆走を楽しめる風があった。



(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

2009年12月29日火曜日

スカッパーあたりからの水漏れ

シアトルのトゥーカンでは雨が降った後、個室ヘッド(トイレ)のソール(床)に少しだが水が溜まるようになっていたそうだ。

画面中央奥、カーペットのようなハルの内張りが濡れていたので、剥がして点検しているところ。


ちょうどサイド・デッキの下にあたる部分だ。見ての通り、サイド・デッキは画面左側のフォア(船首側)から画面右(コックピット側)に傾いている。デッキやキャビントップに降った水を集めて、スカッパーと呼ばれる排水溝から艇外へ出すためだ。スカッパーはコックピット・コーミングの少し前に位置している。

その部分に頭を突っ込んで上を見たところ。







画面上半分はデッキの裏側。右上はスタンチョン用のSS製バック・プレイト。画面下半分はデッキのひれとハルのひれを重ねたジョイント部分。(フリッカのデッキとハルのジョイント方法は [フリッカ・ブローシュア] 6ページと9ページの断面図参照。)

当初、シート・トラックまたはスタンチョンのデッキへの接合部からリークしているのではとシールし直してみたが、さにあらず。原因はスカッパー(真新しい白いシーラントを塗った長方形の部分)周辺にあったという。

以前のオーナーも同じ水漏れに悩まされたらしく、厚く塗ったシーラントが変色しているのが見える。その上に真新しいシーラントを塗り重ねたらリークは止まったそうだ。

***

昨日見た1986年製の無名のフリッカ。









ハルの色が暗いので分かりづらいが、スタンチョンとシート・トラックの間(アルミ製トウ・レイルの下)にスカッパーが見える。

スカッパーは無論左舷にもある。白いハルだと分かりやすい。








これは旧オレゴン、現ニューヨーク州在のデスティニー。レイルはティーク製。

尚、小生どものセレニティーは建造から25年半経つが、スカッパー周辺を含め、ハルとデッキのジョイント部分からのリークは一切ない。また [ ノー'スター(ノース・スター)製 ] やビンガムの設計図から起こした自作艇はコーミングがストレート。故にサイド・デッキの水は堰止められずスカッパーは必要ない。

(写真上2枚はPSC製434艇中340番目 Toucan、3枚目は番数未確認1986年製無名フリッカ、下は203番目 Destiny です。)⇒Toucanホームページ

2009年12月28日月曜日

1986年製


このPSC製フリッカは船外機仕様、インテリアはヘッドが個室ではなくVバースにあるオープン・レイアウト型。1986年製という。



これまで1983年後期から1984年初頭頃PSCがデッキ・モールドをブリッジ・デッキなどのついた新しいタイプに変えた時から同社のフリッカはすべて船内機・個室ヘッド型になったものと思っていた。しかし、少なくとも1986年にはまだこのタイプが製造されていたということになる。

船外機は日産の6馬力。プロペラはエレファント・イアーと呼ばれる大きな三枚羽。






コックピットのカバーの下は4ガロン(16リットル弱)の主燃料タンク。スターボード側コーミングの壁に付けた金具はメイン・シート懸架用か。


メイン・シートはブームエンド型のようだが、見ての通りブリッジ・デッキ上にトラベラーがある。少なくとも一時期はミッドブーム型だったようだ。


Vバース下のヘッドはポータ・ポッティーで済ませてある。

PSC製フリッカが例外なく船内機・個室ヘッド型になったのは何年何月のことだろう。










(写真はいずれもPSC製434艇中、番数未確認、無名の1986年製フリッカです。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

2009年12月27日日曜日

ティラー・クッション (Video)

クッションの接着に使った3M5200がキュア(養生完了)した後のテスト。



ショックも吸収するティラー・サポートとして十分使えそうだ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

⇒YouTube: PSC製434艇中054番 Nomad の
ハンク式ヘッスルの交換ビデオ
。ワーキング・ジブから150%ジェノアへ。セイル・チェインジ中のヘルムはRaymarine ST2000 に任せている。

2009年12月26日土曜日

ドロップ・リーフ型テーブルの裏側

本日ドロップ・リーフ型テーブルに閂(かんぬき)型留め具を装着しようした。

テーブルの裏側。左がギャリーの壁。右がテーブルの裏。黒く見えるのが円形のヘビー・デューティーのベルクロ。



尚、このベルクロのペア、通常のベルクロと違い、両面ともに同じ形の突起物が付いている。

ギャリー側のベルクロ。突起があちこち欠け落ちている。









テーブル側。ギャリー側に比べるとましだが、欠落部分も見られる。






もしかしたら、片方のベルクロの角度を変えてみると接合力が幾分戻るのではないか。

ということで、閂(かんぬき)型留め具を装着する前に、ギャリー側のものを90度傾けてテストしてみた。具合が良いようだ。



艇がヒールしたりすると外れるかも知れないので一度実際に帆走してテストしてみる必要がある。が、今は風のないオフ・シーズン。本日はこのままにしておくことにした。

これは閂(かんぬき)型留め具のドライ・フィット。装着するとこのような形になる。






(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2009年12月25日金曜日

かんぬき

フリッカの [ドロップ・リーフ型テーブル] はドロップしたテーブルをギャリーの壁に円形のヘビー・デューティーのベルクロで固定するようになっているが、20数年も経つとベルクロの突起があちこち欠け落ちて接合力が弱くなる。

ベルクロの交換も考えたが、簡単に入手できる閂(かんぬき)式の固定具とレッドウッドの切れ端を使うことにした。



ドロップしたテーブルとギャリーの壁の間には1+3/8インチの隙間がある。運良く金具の幅はちょうど1+3/8インチ。

木片も同寸にした。明日3M5200を使って上の木片の左面をギャリーの壁に、下の木片の右面をテーブルに接着する。




テーブルをドロップした時すんなり整合するように、上片と下片の間に2~3mmの隙間をおいて装着する予定。



そのくらいの隙間を入れてもこのようにボルトの長さは十分だ。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2009年12月24日木曜日

シングルハンド (Video)

2009年シーズンのフラッシバック Part 9。 10月17日土曜日。



セレニティはオートパイロットなしで自走している。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

2009年12月23日水曜日

セルフ・テンディング (Video)

2009年シーズンのフラッシバック Part 8。 10月3日土曜日。



スターボード・タックからポート・タックへ。ジブもメイン同様、人手を取らせないセルフ・テンディングなので楽だ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2009年12月22日火曜日

キャビンの灯り

フリッカのクラシックなキャビンには、暖かい光が似合うこともあって、灯油ランプやパラフィン(蝋)ランプを好むオーナーも多い。

シアトルのトゥーカンの室内。明かりのついているのはギンボル式バラフィン・ランプ。一見液体パラフィン・ランプとも見れるが固体(蝋燭)用のようだ。











右のランプは灯油ランプ。中ほど白い袋が吊るしてあるのは12Vの室内灯。






***

セレニティではバッテリーを消耗する12Vの2種計4ヶの室内灯は一切点けず、味気ない陸電用蛍光灯を使っている。

しかし、スターボード側個室ヘッドのバルクヘッドにはギンボル式灯油ランプが付いている。






後ろには鏡があり、前方に光を反射する。鏡は形態(ティークの上角を落としてスペースにフィットするように作り直した仕上がりの良さ)からして、新艇建造時、オリジナル・オーナーがファクトリーにオーダーしたもののようだ。このランプ、まだ使ったことは無いが、陸電のとれないところでは活躍してくれるだろう。

消火器の位置をもう少し考えてくれれば良かったのに、と思う。コンパニオンウェイ横に移すことを思案中。

(写真上2枚はPSC製434艇中340番目 Toucan、下は295番目 Serenity です。)⇒Toucanホームページ

2009年12月21日月曜日

Vバース上のキャビネット

PSC製フリッカではVバース前方上にあるキャビネット中のシェルフ(棚)はファクトリー・オプション。1990年代に日本に輸入されたフリッカには殆ど付いているようだ。

この艇はシアトルのトゥーカン。







この冬のウィンター・プロジェクトのひとつに、艇内の整理整頓を掲げ、そのためにキャビネット内の両舷にシェルフを自作中。

取り付けた水平の板に、垂直の板と下からサポートする木片をテープでドライ・フィットしているところ。

バルクヘッドの左舷側に通してノットで締めているのはアンカー・ロードのロープの端だろうか。

***

実はセレニティのキャビネットにもシェルフはまだない。作ろうと思った時もあったが、今のところそのままにしておきたい。というのもSF湾のデイ・セイリング主体のヨット・ライフではこのキャビネット中央に入れた電子レンジが便利で、その両脇や前方バルクヘッド側のスペースは船中泊に使う二人分の寝袋、毛布、クッション類を押し入れて電子レンジを固定するのに役立っているからだ。

外洋の長期クルージングとなれば状況が違って来るのでその時に再考しようと思う。

(写真はいずれもPSC製434艇中340番目 Toucan です。)
Toucanホームページ

2009年12月20日日曜日

いつもの海域へ (Video)

2009年シーズンのフラッシバック Part 7。 9月12日土曜日。約4ノットの風。マリーナから北へ約1.4マイル行くと、もっと風の吹く海域があるのでそこに向かっているところ。(大昔の曲、あしからず。)



セレニティーのメイン・シートはファクトリー・オプションのミッド・ブーム型。使いやすいので気に入っている。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ・スペック

2009年12月19日土曜日

クリスマス・コウヴのトライトン

この写真、1996年製フリッカの泊地はメイン州のクリスマス・コウヴ(クリスマスの入り江)。

[このページの上の写真] と同じ艇。フリッカ・ホームページのデータベースでは艇名がトライトン、母港は同じメイン州のサウス・ブリストル(クリスマス・コウヴから北へ1km)となっている。







2003年末までには現(2代目)オーナーの手に渡っていたらしい。船体に画いた艇名トライトンの字体は旧名フライトのものに酷似している。


セイル・カバーは緑色のドジャーやビマイニに合わせて同色の新しいものに変えたようだ。

(写真はPSC製434艇中429番目 Triton、旧 Flight です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

2009年12月18日金曜日

ドロップ・リーフ型テーブル

個室ヘッド(トイレ)の中から見たフリッカのギャリー(台所)。

右下に見える白いものがフリッカのファクトリー・スタンダードのテーブル。脚をはずしてドロップした状態。

通常テーブルはヘビー・デューティーの円形のベルクロでテーブル裏面をギャリーの壁に留めるようになっているが、艇がヒールしたりするとテーブルの重みでベルクロが用を成さず、テーブルが宙ぶらりんになることがよくある。




この艇はドロップしたテーブルの下端にティークの木片で回転式のストッパーを付けている。自作だろうが、後期(1990年製)の艇だから、ひょっとしたらファクトリーで仕込まれたものかもしれない。

なるべく表面に見えない仕掛けが良いと思うが、セレニティでもテーブルが壁から外れない方法を何か考えてみたい。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1990年製フリッカです。)
フリッカ・ホームページ

2009年12月17日木曜日

暑くなく寒くなく (Videos)

2009年シーズンのフラッシバック (撮り貯めて未公開だったビデオ) Part 6。 10月3日土曜日。

10月に入って春のような心地良い天気。11-12ノットの西風、メインはシングル・リーフで北行。



上空はSF空港から飛び立ったジェット機が西へ北へと飛行機雲を引いている。



(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2009年12月16日水曜日

バルクヘッド掛式コンロ

フリッカのギャリーにはファクトリー・スタンダードとしてオライゴ製アルコール・コンロ(2口)が付いてくる。しかしセレニティではそれを取り外し、そのスペースに蓋付きの木箱をはめ、小物収納スペースにしている。

マリーナでは陸電が使えるので、チェイン・ロッカーの後ろ、Vバース上のキャビネット内に置いた電子レンジが便利で多用している。どうしてもコンロ類が必要な場合、ギャリーに電気コンロや魚焼き器(魚は焼かない、おにぎりやパンをロースト)を置いて使う。

しかしマリーナを離れて錨泊したり、長期航海中に暖かいものを飲食するにはどうしてもアルコールやガス等を燃料とするコンロが必要だ。(電子レンジを含む台所電気用品はいずれもセレニティーの2バンク2個の12Vバッテリー・システムで稼動させるにはワット数が大き過ぎ、DC-ACインヴァーターすら取り付けていない。)

という訳で、そういう時のために小型のプロパン・ボンベを使用する Forespar Mini Galley 2000 を購入した。通常は取り外して収納しておき、必要時のみ装着する。

まずバルクヘッドの小物入れ前面に、薄いメッキ鋼板でつくったファイヤー・ウォール(エプロン)を掛ける。




Mini Galley 2000 をベースに差し込んで装着。










Mini Galley 2000 はカタログでは容量1クォート(約1ℓ)のポットと小さなフライパンが付いてくると書いてあるが、Jamestown Distributors で購入したものには付いてこなかった。付いてきたのは青いホーロー引きのポットだけ。(この写真には蓋は写っていないが、蓋もある。)

ファイヤー・エプロンはコの字型に曲げた上端を小物入れのバーに掛ける。コンロ装着ベースの部分は円形にくりぬいてある。



自宅での事前テストによると、目に見える火は最大でもポットの底の外周より約1.5㎝内側にとどまる。ファイヤー・エプロンは必要ないかもしれないが、念のために作った。

ボンベは下端に捻じ込み式で取り付ける。1本で8時間使用可能。







前後・左右に傾くダブル・ギンボル式なので艇がどの方向に傾いてもポット(コンロ)自体は垂直を保つ。




尚、プロパン・ボンベの装着・取り外しは必ず艇外やサイド・デッキ、フォア・デッキで行い、漏れたプロパン・ガス(空気より重い)がキャビン内やコックピットにたまらないようにする。ボンベとコンロは別々に保管。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2009年12月15日火曜日

バルクヘッドの小物入れ

バルクヘッドに小物入れがあると何かと便利。セレニティでも2006年にプロトタイプを拵えて、使い勝手を試していた。

水のボトル、キャメラ、錠前、ライン、エンジンのキー、セイラーズ・ナイフなど、コックピットからすぐ手の届く安全なところに安心して置ける。

このプロトタイプは安価で工作しやすいレッドウッド製。結構使いやすいため、ついつい3シーズン以上、そのまま使い続けてしまった。しかし、やはりティーク製でないとフリッカのインテリアではもうひとつバランスが悪い。ベター・ハーフからはもう少し奥行きをつけるとキャメラも入れやすくなるとの意見もあった。

そこでこのオフ・シーズン、ウィンター・プロジェクトのひとつとして、ようやくティークで永久版を拵えた。






それを取り付け、ティーク・オイルを塗布。これから年月をかけて何回も塗る中にだんだん周りのティークの色に近づいていくと思う。


小物入れ前面にボルト・ナットで取り付けた円形のものは、ギンボル式プロパン・コンロの差込口。

延ばし延ばしにしていたプロジェクトを終えると気持ち良い。ウィンター・プロジェクトもオフ・シーズンの楽しみの一つだ。



左に見えるのはファクトリー・オリジナルの3枚型ドロップ・ボード(差し板)。二枚目中央部にティークの通風口を付けた。空気は通すが雨は打ち込まない百葉箱の壁のようなルーヴァー壁だ。これも外側だけは2年前に処理が終わっていたが、内側の仕上げをこの12月第二週末、やっと終わらせた。

(尚、バルクヘッドに見える明るい大きい長方形は新艇の時から22年間取り付けられていたティーク・フレームの鏡のあった場所。小物入れ設置のため2006年11月に取り外した。)

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

2009年12月14日月曜日

ニュー・セイルの初日 (Video)

2009年シーズンのフラッシバック (撮り貯めて未公開だったビデオ) Part 5。 8月22日土曜日。

15-16ノットの西風でメインはダブル・リーフしている。



メインもジブも新調して初帆走の日。パリパリのセイルで手が滑り、リーフするのに手間取ったが、セイル・パワーが2-3割増えたのを実感した。このビデオ、SF空港の近くなので上を飛ぶジェット機の音が多少耳障り。)

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2009年12月13日日曜日

GPS + グーグル・アース

去る10月27日の [ノウマッド] (母港マリーナ・デル・レイ)の航跡。

GPSデータをグーグル・アースに取り入れて画像化したもの。 (写真はクリックすると拡大。)



GPSデータをグーグル・アースに取り入れれば誰でも航跡(ウェイポイント)や計画した航路(ルート)などを簡単に画像化できる。

グーグル・アースのファイル・フォーマットはKML(キーホール・マークアップ・ランゲージ)なのでGPSデータをKMLに転換しさえすれば、グーグル・アースに取り込める。

例えば、ノウマッドのGPSはローレンス製のハンドヘルド、そのデータ・ファイル・フォーマットはUSR。それをKMLに転換した。

やり方:

(1) 自分のGPSデータ・ファイルのKMLフォーマットへの転換は [このサイト] で。

(2) データをKMLフォーマットで保存したら、それをグーグル・アースで開けて、視覚化したいウェイポイントやレイヤーを選択。

(3) グーグル・アースのパン、チルト、ズームなどの機能を使って、アングルや大きさなど、自分の気に入った画像にする。

(4) プリント(Print Screen)キーを押してその画像をキャプチャー。

(5) フォトショップなどのアプリ(ウィンドウズのペイントでも可)にペーストして、テキストや矢印などを付け足し編集。

(6) それをJPGフォーマットで保存。

(写真はPSC製434艇中054番目 Nomad のものです。)
10月27日のヘビー・ウェザー・セイリングの様子を綴ったノウマッドのオーナーのストーリー@フリッカ・ホームページ

2009年12月12日土曜日

フォッグ・シティ (Videos)

2009年シーズンのフラッシバック (撮り貯めて未公開だったビデオ) Part 4。 9月5日土曜日。

フォッグ・シティ(霧の街)サンフランシスコは太平洋からの霧の通り道。ゴールデン・ゲイト・ブリッジとベイ・ブリッジ間のいわゆるSF湾のセントラル・ベイには俗にスロットと呼ばれる強風の通り道があり、霧の出る日は午後遅くなるとそのスロットが海からの濃霧で覆われて日中でも暗くなる。



上のビデオはサウス・ベイを南へ帆走中に西の半島部(その北端がサンフランシスコ)を見たところ。通常霧が半島を山越えしてサウス・ベイまで入って来ることはないが、この日はちがった。今まさに尾根を越えた霧がサウス・ベイを目指して山々の斜面を足早に降りて来るところだ。



まだベイには到達していない。このように東には晴天のスポットもある。セレニティは8月下旬に届いたニューのセイルで快走。しかしマリーナに到着して10分経たない中に太陽光は霧で完全に遮られ、周りは見渡す限り約2時間ほど暗くなった。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ・スペック

2009年12月11日金曜日

電動モーターのフリッカ

製作に10年(殆ど週末の時間を利用)を費やしたという自作艇レッド・ラスカルは、ヤンマーの1GM10でも船外機でもなく、船内機として電動モーターを搭載している。

プロペラ・シャフトと平行に並んでいる青色のモーターは出力3馬力、潮流があってもマリーナへの出入りに不自由しないという。


何でも電気モーターの3馬力はドライブ・トレインの効率の良さからか、1GM10(船内機=ディーゼルエンジン)の9馬力に匹敵するのだそうだ。

画面右、両舷にある白い板の棚はバッテリー搭載用だそうだが、艇のトリムのため(バランスを取るため)、そこにあった駆動用バッテリー2個は今はVバース下にセットしているという。今コックピット下にあるのは12Vのハウス・バッテリー(航海灯・室内灯等用)1個だけ。

駆動用バッテリーは計6個、残り4個は各舷それぞれVバースのすぐ後ろ、バルクヘッドに面して設置した2個用バッテリー・ロッカーに収納。2バンク・システムで、各バンクが12Vx3個=36V。バッテリーは全部高性能のAGMバッテリー(1個の重量73ポンド)を使用している。

スターボード側コックピット・ロッカーの中。右下に見える銀色のものが陸電によるバッテリー・チャージャーのひとつ。チャージャーは計2機を搭載している。






まだモーターをフル回転させたことがないので最高速は不明だが、このシステムを提供したエルコという会社の計算では5ノットは出るとの予測。(プロペラは3枚羽根。)

稼動時間は1バンクあたりトップ・スピードで2時間、通常3時間、低速運行なら4時間。2バンクだから計4-8時間。

静かで排ガスを出さずメンテも殆ど不必要のエコーなシステム。2-3年前のことのようだが、費用はモーター、コントロール・サーキット、ヒューズ、スイッチ、駆動ベルト、ベルト用滑車、36Vチャージャー2個、DC-DC変圧器(12Vのハウス・バッテリー充電用)、陸電への接続一式、プロペラ・シャフト、スタッフィング・ボックス(PSS)、プロペラも全て込みで$9,000だったそうだ。

(写真はいずれもカリフォルニアの自作フリッカ Red Rascal です。)
レッド・ラスカル 外観同 内観 1同 内観 2

2009年12月10日木曜日

ベイ・ブリッジの南 (Video)

2009年シーズンのフラッシバック Part 3。6月13日土曜日。



ベイ・ブリッジのすぐ南側。SF市街をバックにさらにサウス・ベイを南行してマリーナに向かう。

このベイ・エリアも12月に入って、特に2-3日前から急に寒く冬らしくなった。冬といえば雨。シリコンバレーから見える近くの高い山にも一晩で 15cm の雪が降った。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2009年12月9日水曜日

ティラー用台座 2

ティラーを下から支える台座として用意した [レッドウッドの木片] は、現場でティラーの反りや使いやすい高さに合わせた結果、この形になった。

画面向かって左の斜面を船首側、右のカーブしている面を船尾側にしてラダー・チーク間に差し込む。





試着するとこうなる。手を放してもティラーは台座の上で止まり、そこから下へは落ちない。






ソフトで加工しやすいレッドウッドだからできた現場でのヤスリによる成型作業。







後はこの台座にセトールを塗り、乾いたら、3M5200 でラダーに接着するだけで完成。

と思っていたが、この木の台座は使わないことにした。台座がテコの支点になってしまうことが止めた理由。

***

何かの拍子でうっかりティラーに体重がかかると、ティラーがまさにテコになり、力はティラーをラダー・チークに取り付けているボルト部分をグイと押し上げる方向に働く。実際にはボルトが上に移動したり曲がったりすることはないだろうが、ティラー、ラダー・チークのどこかに無理な荷重をかけることは避けたい。

初代、または2代目オーナーは左右のチークに孔を開け、マシーン・スクリューを通し、それにゴムのクッションを巻きつけていた([こちら])。マシーン・スクリューは木ねじの形をしたボルトだが、その径はチーク装着用ボルトの約半分しかなかった。太いものを使わなかったのは正解だ。取り外した時、マシーン・スクリューがかなりへこんだように曲がっているのが判った。長年にわたってショックをかなり吸収してきたのだろう。新しいティラー・サポートもテコの支点になるのではなく、ショックを吸収してくれるものにしたい。

***

新しいサポートにはソフトなクッションを使うことにした。









昔アブスライドというフィットネス用具を買った時に付いて来た膝を保護するためのパッドを使う。切って3枚重ねるとちょうど良い高さになった。クッションのサイズはトータルで幅1+1/2インチ、高さ7/8インチ、長さ(奥行き)2+3/4インチ。これを 3M5200 でラダー上面に貼り付ける。テストでは上から力を加えてもやんわりと受け止めてくれて具合が良い。

註:後日実際に装着した後使い勝手を試したが、ティラーの自重でクッションが幾分へこんだため、弧になっているティラーの先端部がひざに当たり気味になってしまっていた。そこでクッションを1枚追加し、4枚重ねに補正してOKとなった。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity 関連のものです。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2009年12月8日火曜日

ラダー・チーク装着後の試走 (Video)

昨日と同じ12月5日土曜日、オフ・シーズンのSF湾サウス・ベイ。

冒頭右舷沖に見えるのは浚渫(しゅんせつ)船。隣のマリーナから発着することになった湾内フェリーのための浚渫作業が進んでいる。



(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

註:機走にも拘わらず、下のラベルは帆走(ビデオ)にしています。あしからず。

2009年12月7日月曜日

ラダー・チークの装着

12月5日土曜日、ラダー・ピントルをカバーするホゾ穴の部分にべディング・コンパウンド(パティ)を入れて、新しいチークを本装着。

ファクトリー製のオリジナルは雨の少ないカリフォルニアとは言えラダー・カバーなしで25年間保った。





新しいチークは腐りにくいティーク材だから、今回は最低でも倍の50年は保つだろう。いや、ベター・ハーフの作ったサンブレラ生地のラダー・カバーもある。半永久的に保つと思う。

このティーク板はオリジナル板に比べ約4mmづつ厚い。ティラーを左右に動かしてみてもがっしりしていて、安心感、安定感の手応えがある。




この後試運転を兼ねて出航。無風、鏡のように平べったい海面を1時間機走。海上は気持ち良かった。





(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

2009年12月6日日曜日

2009年シーズンのフラッシバック 2 (Videos)

昨日ポストした5月30日分のつづき。



今年はこうしてブーム・キャム(ウィスカー・ポールの先にキャメラを付けたもの)で撮影することもあまりなく、この日が最後だった。



(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2009年12月5日土曜日

2009年シーズンのフラッシバック (Video)

シーズン初頭、5月30日土曜、まだ25年目の古いセイルで帆走中のセレニティ。メインはシングル・リーフ。ログ(航海日誌)を見ると、この時、西風約12ノット、パフ(突風)は17.5ノット。



ちなみに11月末日までの2009年の出航日数は38、帆走日数は33(当5月30日はそれぞれ11日目、10日目)、天候に恵まれた良いシーズンだった。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ・スペック

2009年12月4日金曜日

クム 近況

アメリカ・ユタ州の塩湖、その名もグレイト・ソールト・レイク。瀬戸内海の半分近くある大きな湖で、0.5-1ノットの水流もあるという。下の写真はそこをベースにしているフリッカ、クム。(フリッカ・ホームページにある [Kumu のブログ] から。)

家族3人で帆走を楽しんだ時のスナップ。









風速38ノットの中、ダブル・リーフのメインとシングル・リーフのワーキング・ジブで快適に帆走したこともあるそうだ。サンフランシスコ湾のメイン・ベイに似ているのだな、と感じる。














オーナー談 「風さえあればタックも簡単、ジャイブは安全に無理なくできるし、針路を決めれば上り角を詰めないかぎり線路の上でも走っているように手放しで自走する。」 フル・キール艇であるフリッカの特徴を掴んで楽しんでいるようだ。

(写真はいずれもPSC製434艇中265番目 旧名 Mabel の Kumu です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

2009年12月3日木曜日

ラダー・チーク間のティラー用台座

ワークベンチ(作業台)に万力をセットしたのをこれ幸いと、ティラー用台座を作る。台座はティラーが下に行き過ぎないように、ティラーを下から支える。ファクトリーでは設置していない。

セレニティーの初代または二代目オーナーは両舷のラダー・チークに孔を開け、マシーン・スクリュー(ボルトのようなネジ)を通し、それにゴムのクッションを巻いていた。⇒ 今年8月9日付ログ [下の3枚の写真] 参照。

小生はラダー・チークに孔は開けず、木製台座を3M5200(ポリウレタン系接着剤兼シーラント)を使ってファイバーグラス(FRP) 製ラダーの上面に接着しようと思う。

材料は自宅にあった1.5インチ角のレッドウッド(redwood) の切れ端。レッドウッドは軽くソフトで加工が簡単。雨・湿気にも強く腐りにくい。



角材をほぼラダーの厚さ、1+5/8インチにカット。奥行きと高さは1+1/2インチだが、高さはヤスリで約1+1/4インチに落とした。


さらに、ティラーは極端に言えば弓のようにカーブしているので、台座上面の角を取って丸みをつけた。丸みと高さの微調整はマリーナで装着時に行う。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity 関連のものです。)
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