2009年12月9日水曜日

ティラー用台座 2

ティラーを下から支える台座として用意した [レッドウッドの木片] は、現場でティラーの反りや使いやすい高さに合わせた結果、この形になった。

画面向かって左の斜面を船首側、右のカーブしている面を船尾側にしてラダー・チーク間に差し込む。





試着するとこうなる。手を放してもティラーは台座の上で止まり、そこから下へは落ちない。






ソフトで加工しやすいレッドウッドだからできた現場でのヤスリによる成型作業。







後はこの台座にセトールを塗り、乾いたら、3M5200 でラダーに接着するだけで完成。

と思っていたが、この木の台座は使わないことにした。台座がテコの支点になってしまうことが止めた理由。

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何かの拍子でうっかりティラーに体重がかかると、ティラーがまさにテコになり、力はティラーをラダー・チークに取り付けているボルト部分をグイと押し上げる方向に働く。実際にはボルトが上に移動したり曲がったりすることはないだろうが、ティラー、ラダー・チークのどこかに無理な荷重をかけることは避けたい。

初代、または2代目オーナーは左右のチークに孔を開け、マシーン・スクリューを通し、それにゴムのクッションを巻きつけていた([こちら])。マシーン・スクリューは木ねじの形をしたボルトだが、その径はチーク装着用ボルトの約半分しかなかった。太いものを使わなかったのは正解だ。取り外した時、マシーン・スクリューがかなりへこんだように曲がっているのが判った。長年にわたってショックをかなり吸収してきたのだろう。新しいティラー・サポートもテコの支点になるのではなく、ショックを吸収してくれるものにしたい。

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新しいサポートにはソフトなクッションを使うことにした。









昔アブスライドというフィットネス用具を買った時に付いて来た膝を保護するためのパッドを使う。切って3枚重ねるとちょうど良い高さになった。クッションのサイズはトータルで幅1+1/2インチ、高さ7/8インチ、長さ(奥行き)2+3/4インチ。これを 3M5200 でラダー上面に貼り付ける。テストでは上から力を加えてもやんわりと受け止めてくれて具合が良い。

註:後日実際に装着した後使い勝手を試したが、ティラーの自重でクッションが幾分へこんだため、弧になっているティラーの先端部がひざに当たり気味になってしまっていた。そこでクッションを1枚追加し、4枚重ねに補正してOKとなった。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity 関連のものです。)
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