2009年12月16日水曜日

バルクヘッド掛式コンロ

フリッカのギャリーにはファクトリー・スタンダードとしてオライゴ製アルコール・コンロ(2口)が付いてくる。しかしセレニティではそれを取り外し、そのスペースに蓋付きの木箱をはめ、小物収納スペースにしている。

マリーナでは陸電が使えるので、チェイン・ロッカーの後ろ、Vバース上のキャビネット内に置いた電子レンジが便利で多用している。どうしてもコンロ類が必要な場合、ギャリーに電気コンロや魚焼き器(魚は焼かない、おにぎりやパンをロースト)を置いて使う。

しかしマリーナを離れて錨泊したり、長期航海中に暖かいものを飲食するにはどうしてもアルコールやガス等を燃料とするコンロが必要だ。(電子レンジを含む台所電気用品はいずれもセレニティーの2バンク2個の12Vバッテリー・システムで稼動させるにはワット数が大き過ぎ、DC-ACインヴァーターすら取り付けていない。)

という訳で、そういう時のために小型のプロパン・ボンベを使用する Forespar Mini Galley 2000 を購入した。通常は取り外して収納しておき、必要時のみ装着する。

まずバルクヘッドの小物入れ前面に、薄いメッキ鋼板でつくったファイヤー・ウォール(エプロン)を掛ける。




Mini Galley 2000 をベースに差し込んで装着。










Mini Galley 2000 はカタログでは容量1クォート(約1ℓ)のポットと小さなフライパンが付いてくると書いてあるが、Jamestown Distributors で購入したものには付いてこなかった。付いてきたのは青いホーロー引きのポットだけ。(この写真には蓋は写っていないが、蓋もある。)

ファイヤー・エプロンはコの字型に曲げた上端を小物入れのバーに掛ける。コンロ装着ベースの部分は円形にくりぬいてある。



自宅での事前テストによると、目に見える火は最大でもポットの底の外周より約1.5㎝内側にとどまる。ファイヤー・エプロンは必要ないかもしれないが、念のために作った。

ボンベは下端に捻じ込み式で取り付ける。1本で8時間使用可能。







前後・左右に傾くダブル・ギンボル式なので艇がどの方向に傾いてもポット(コンロ)自体は垂直を保つ。




尚、プロパン・ボンベの装着・取り外しは必ず艇外やサイド・デッキ、フォア・デッキで行い、漏れたプロパン・ガス(空気より重い)がキャビン内やコックピットにたまらないようにする。ボンベとコンロは別々に保管。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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