2008年9月23日火曜日

ブリッジ・デッキ

フリッカにブリッジ・デッキのある艇、ない艇あり。ブリッジ・デッキはコックピット前方、コンパニオンウェイ(キャビンへの入り口)下、手前。艇のセンターラインに直角に交わり、両舷のコックピット・シート(座席)をつなぐ。

1983年製以降にブリッジ・デッキあり。主目的は波がスターン、またはコックピット・コーミングを超えコックピットに入って来た時、キャビン内への浸水をダムのように堰きとめること。あっても荒海では差し板を差していないとさほど意味はない。








ブリッジ・デッキのない型。1979年、Fastnetレース艇の多くがコックピットからキャビンへの浸水で沈没した。結果、ヨット界にブリッジ・デッキ設置を求める声が高まった。外洋艇のフリッカも例外ではない。



しかしこれの有無にかかわらず、差し板を大切に。外洋に行く艇は差し板が流れないよう、キャビン内から各板をラニヤード等で留めておく工夫が必要。コックピット・ドレイン(排水)も詰まりがあってはならない。

(写真上はPSC製434艇中429番目 Flight、下は番数未確認1978年製フリッカです。)
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www.yachtworld.com Flicka でサーチすると他の艇も見られます。