土台はしっかりしているようだが、かなり手入れが必要なようだ。
スターン・プルピット・レールの中央部だけが2段式で、下段をメインシート・トラベラーに利用している。トランサムの船体IDの刻印を調べたところ1980年製だった。
コンパニオンウェイ・ハッチも83年後半以降の型とちがい、2箇所、ブリッジの盛り上がりのある特徴のある型。
バックステイは1980年代の逆Y字型スプリット・バックステイ。ミニ・バンプキンを使ってトランサムから突き出した形で、センターから少しスターボード側に装着した70年代の初期フリッカのものから見た目も大きく変わった。
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スタンディング・リギング、ラニング・リギングの交換、マストやブームの補修、水面下の船体ブリスターがあればその修理、エンジンのメンテまたは換装、などなど、いろいろな作業が必要だろうが、船体を手に入れた訳だから、新オーナーは夢の実現に大きく前進したと言える。このフリッカがSF湾をセイルしている姿を早くみたい。
(尚、補修を待っているフリッカは我がセレニティと同じマリーナにも一艇ある ⇒ [レッドフェザー] )
(写真はいずれもPSC製434艇中125番目、無名のフリッカです。)
⇒ フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧