PSC製フリッカ366番艇スカウト(上)と同423番艇キャラウェイ(下)。
2枚ともフリッカ・ホームページの表紙を飾った写真だが、今日はシングルライン・リーフィングの話。メインスルの後ろの方に注目して欲しい。(各写真ともクリックすると拡大する。)
スカウトではブーム後端から出たリーフィングラインが、ファースト・リーフ(下段)、セカンド・リーフ(上段)それぞれのクルー(セイル後端の孔)に上り、ファースト・リーフの場合は右舷側から孔に入ったラインが左舷側に垂直に降りて、ブームに結んである。一方セカンド・リーフの方はラインが左舷側から孔に入り、右舷側に垂直に降りて、ブームに結わえてある。
ラインはコックピット前のキャビントップのクリートからキャビン・トップを前へ走り、キャビン・トップ前方の滑車、さらにマストの付け根部分にある滑車を経由、ブーム前方からブーム内に入り、ブーム後端から出て、上に説明したように設定されている。
つまり、キャビン・トップにクリートしてあるラインを引っ張ると、セイルは後ろへ、そして同時に下へ引っ張られる。一本のラインでリーフができるという仕掛け。(無論その他、セイルの下部を3箇所、セイルに付いた細紐で結わえなくてはならないが。)
キャラウェイでも部分的にしか見えないが、同じ設定になっているようだ。
キャラウェイでは引っ張る側のリーフィング・ラインの端をキャビントップに留めるために、クリートではなく、見ての通りロープ・クラッチを使っている。3連のロープクラッチがあれば、ウィンチはひとつでも3本のラインを楽々コントロールできる。
セレニティもジブ、ステイスル、メインの各ハルヤード、ファースト、およびセカンド・リーフィング・ラインと、両舷合わせて計5本のラインをコックピット前のキャビントップに引っ張っているので、将来、各舷それぞれ3連ロープクラッチをつけたいと思っている。
尚、以前書いたように、我が295番艇セレニティでは、リーフィング・ラインのセイル・エンドの設定は [こういうふうに] している。
(写真上はPSC製434艇中366番目 Scout、下は423番目 Caraway です。)
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