新しいセイルは見た目も気持ち良いがパフォーマンスも良い。このような弱い風でも艇を運んでくれる。
ヘッドスルは100%(メインスルとオーバーラップしない最大の大きさ)のジブ。頂部にあるヘッドの孔(ハルヤードを装着)と底部にあるタックの孔(グースネックにシャックルで装着)の間に、セイルをフォアステイに取り付けるためのハンクと呼ばれる金具が9個付いている。
9個のハンク中、上の5個は通常のハンク式(引っ掛け式)ジブ同様に、ハンクがセイルのラフ(前辺)に直接付けてある。しかし、下4個はセイルのラフに沿って付けたライン(ロープ)に付けてあり、ラインはラフに付けたループを通っている。
別アングルで見たラフ下部のハンク。ハンクをセイルに直接付けずラインに取り付けてあるのは、風の強弱や、セイルのポイント(風に対する角度)に合わせ、このラインを締めこんだり緩めたりすることで、セイルのラフのテンションを調整するため。
こういう仕掛けのため、このジブのラフには、上から下まで、通常のボールト・ロープではなく、フォアステイより少し径の小さいステンレス・スチールのワイヤー・ロープが入っている。(ワイヤー・ラフ・ジブ。)
コントロール・ラインの下端は取り敢えずクラブ(ブーム)の下にあるべイルという金具に結わえてあるが、クラブにクリートを付ける予定。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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