25シーズン目のメインを下から見上げたところ。膨らみが過多で、セイルのダクロン布がかなり伸びてしまっているのが分かる。
ブーム・エンドから上に伸びている白っぽいラインはトッピング・リフト(セイルを張っていない時にブームを吊る役割を果たす)、赤のラインはセカンド・リーフ、緑のラインはファースト・リーフのリーフィング・ライン。
ブーム・エンドからブームの中に入り(赤はポート側、緑はスターボード側、とブーム内を平行して走っている)、マスト側のエンドから外に出て、マスト基部のオーガナイザーを通り、それぞれの側のキャビントップのオーガナイザーを経て、コックピットのすぐ前、それぞれの側のキャビントップ・クリートに留めてある。
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本来ならこれらのラインはこの画面のようにセイル後端の孔(クルー)に結ぶのではなく、そこから垂直に下ろしたポイントでブームに結びつけておく。一本のラインでクルーを下へも後ろへも引くというアイデアだ。ただそうするとコックピットにいてラインを引っ張った時、すべりが悪くて効率が良くない。
と言う訳で、セレニティではこれらのラインはセイルをリーフする時クルーを後ろへ引っ張るためだけの専用とした。無論クルーは下へも引っ張らなければならないが、クルーをブームに引っ張り寄せて結ぶためには別に短いラインを一本使っている。その方が手際良くリーフできる。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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