2008年10月7日火曜日
ポート・ホール
フリッカのポート(窓)は通常すべて開閉自由、陸上競技場型楕円形か長方形のブロンズ製。
PSC製プロダクション艇はほぼ1980年代まで⇒[楕円形]のブロンズ製、90年代は⇒[長方形]のブロンズ製となっている。
が、70年代のフリッカにはプラスチック製長方形の艇もある。プロダクション初期にはブロンズ製ポートはまだオプションだったらしい。
またその頃買い手の希望に応じて、例えば「ハル+デッキ」のような製造段階のキット・ボートも販売されていた。正式名称は「オーナー・コンプリーション・ボート」。残りはオーナーが自分で造る。このためキャビン内がユニークな艇も多い。
写真は2枚とも同じ艇、1978年製。「オーナー・コンプリーション・ボート」と思われる。
プラスチック製ポートはこの写真のように各舷とも前方2ケだけ開閉式、後方の大きなポートは固定式が殆ど。前方後方ともポート自体の大きさがブロンズ製と異なる。
キャビン内に2本のポールが見える。通常PSC製フリッカに右舷のポールやその横のバルクヘッドはない。2本のポールの間にはヘッド(トイレ)。Vバースはクッションが除いてあるので収納やタンクへのアクセスが良く分かる。
ソール(床)もユニークな張り方。左舷クォーター・バース入り口には折りたたみ式テーブル。その前方の立板はジンバル(ギンボル)式単一コンロ取付用。フリッカでは通常その前、シンクとの間のスペースに非ジンバル式2連の非圧式アルコール・コンロがある。
(写真はPSC製434艇中、番数艇名未確認の1978年製フリッカです。)
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