バウ左舷、葡萄の蔦の彫り込み(スクロールワーク)。その上に燃料タンクからの通気口。
燃料をエンジンに効率良く回すため、燃料タンク内の気圧を大気圧と同じにする。
Vバース下のタンクから上へホースが延び、ハルに付けられた口の開いたブロンズ製金具にいたる。
これは内側、フリッカのフォア・ピーク。チェイン・ロッカーをVバースから撮ったもの。
左の太いホースはデッキの燃料補給口からタンクへ延びる燃料ホース。1984年製、およそ四半世紀、そろそろ交換時期かな。その右の黄色い仕掛けを組み入れた細いホースが通気用ホース『ヴェント・ライン』。
黄色い仕掛けは『燃料・エアー・セパレーター』⇒[Racor Fuel/Air Separator - LG100]。近年のものは色がブルー。
燃料の軽油をフォア・デッキの補給口から注入する時、勢いあまって軽油がタンクからヴェント・ラインを上り艇外へ噴出するのを防ぐ。エアーは通すが燃料は通さない。大切な海も汚さない。
真中の写真はこの装置を取付け作業中。クランプによるヴェント・ラインの固定、ストラップによる燃料ホースへの固定をしたものが下の写真。
(写真上はPSC製434艇中315番目 Ben Main, Jr.、下は295番目 Serenity です。)
⇒ フリッカ・ニューズレターにフィーチャーされた Ben Main, Jr. この艇はたびたびニューズレターに登場する。
⇒ http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/