2014年11月9日日曜日
ニューヨーク州ノースポートのフリッカ トップサイド
1986年製でも差板はまだ3枚式。両サイドのトリムの天辺もフラッシにカットしてある。
(後年の艇の例は [こちら] 。)
スターン・プルピット・レイルもまだ一段式。
モールドで形成されたデッキのノン・スキッド(滑り止め)部分は何代目かのオーナーによりハルの色に合わせたグレーのノン・スキッド・ペイントで塗布してある。最近はペイントにポリプロピレン等の粉末を入れてノン・スキッドにするというよりも、ゴムの様なノン・スキッド・ペイントも方々から出ている( [例1]、[例2] )のでその類を使用した様だ。
コックピット・コーミング・トップ前方にはファーラーのラインを取るクリート。
その用途ならウィンチより後方のコーミング・サイドに装着した方が安全ではないかと思う。またコーミング・サイド前方には3箇所、内側から突き出たボルトに普通のナットを被せた様な物が見える。もう少しボルトを短くカットし、キャップ・ナットを被せるなど工夫した方が良い。艇上では尖って突き出たものは怪我をしたり何かを引っ掛けたり、色々トラブルの元になる。
良く観るとキャビントップにもアスワートシップ(舷から舷へ艇を横切る方向)に同様の物が突き出て並んでいる。どうやらドジャーの裾を装着するための仕掛けの様だ。通常その用途にはスナップ・ファスナーが使われるが、この艇ではこのボルトの上に布の孔を通し、その上にウォッシャーを置いてキャップ・ナットで閉め込むのだろうか。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名いずれも不詳、1986年製フリッカです。)
⇒ フリッカの歴史 (History of the Flicka)